元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
現在は話し方教室を運営している僕ですが、9年前までは会話を2往復続けることすら困難な超コミュ障でした。
まともに会話ができないものだから友達も0人だったし、
当然のごとく「彼女いない歴=年齢」だったし、
新卒で入った会社には全く馴染めず、8ヶ月で退職してニート生活をしていたこともあります。
そんな元コミュ障&今も超内向的なコミュニケーション講師である僕が、内気なコミュ障さんに向けて「コミュ障の治し方」を順序立てて解説していきます!
他の記事へのリンクが多めなので全て読破するのはなかなか大変かと思いますが、コミュ障を治す初期段階で必要なノウハウはほぼ全て網羅されています。
がんばってついてきていただけると嬉しいです(^^)/
コミュ障さんに決定的に足りないもの

早速ですが、「コミュ障さん」と「会話上手な人」の決定的な違いってなんでしょう?
面白おかしく話せる話力? 多彩な趣味と膨大な知識?
もちろんあった方がいいことは事実ですが、そんなレアなスキル持っていない人がほとんどですよね(僕にもありません(^^;)。
もっと根本的に大事なこと、それは「あなた自身をさらけ出すこと」。
コミュ障さんの会話が面白くないのも、コミュ障さんが人に好かれにくいのも、一言でいえば「さらけ出し」が絶対的に少ないせいで「よくわからない人」と思われてしまうからです。

人はよくわからないものを警戒する心理を生まれながらに持っているので、
- どんな人かよくわからない
- 何考えているのかよくわからない
などと思われることで、人といい関係を築くことが難しくなってしまいます。
コミュ障の治し方をズバリ一言で言うならば、こうです。
「自分をオープンにして『よくわからない人』というイメージから抜け出すこと」!


内気なコミュ障さんのゴールは「聴き上手」一択

「自分をオープンにしよう」と言われると、「話し上手にならなきゃいけないのかな…」と考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
でも内向的な僕たちの目指すべきゴールは、まず間違いなく「聴き上手になること」です!
いえいえ、そうではありません。
まず、話を聴く上で大切なことも「自分をオープンにすること」です。
黙ってお行儀よく聴く人は、実は聴き上手とは言えません。
- あいづちを打って「あなたの話、私はちゃんと聞いてるよ」と伝える
- 共感の言葉を送って「あなたの気持ち、私は理解してるよ」と伝える
- 質問して「あなたの話、私はもっと聴きたい!」と伝える
それが聴き上手です。
本当の聴き上手は、聴きながらも色々と言葉を発してるものなんですね。
「話す」と「聴く」は対極の関係ではありません。

そして実は、話すこともまた、聴き上手に近づく一つの手段なのです。
なぜなら先ほど伝えたように、人はよくわからない人を警戒する心理を持っているから。
あなた自身のプライベートや人となりをオープンにするからこそ、相手も安心して自分の話を打ち明けてくれるようになります。
「話す」と「聴く」の理想の割合は3:7です。
聴く割合のほうが圧倒的に多いので、コミュニケーション本は必ず「聴き上手になろう」と推してきます。
でもこれは逆に言えば、「あなたも3割は話してね」という意味でもあるんですよね。
普段1割くらいしか話せていないコミュ障さんは、もっと話す努力をしましょう!


ここまでの説明で理解していただけたかと思いますが、コミュ障を治すにはど〜しても「話す」「聴く」両方のスキルがある程度は必要になります。
ここからは最初の一歩に最適な、簡単に使えるノウハウをジャンルごとに解説していきます!
コミュ障を治す「話し方」の3ステップ

話し方のコツは、何といってもあなた自身の話をすること。
あなたの「人がら」をオープンにしていきましょう。
「人がら」とは、性格はもちろん、プライベートな情報、好き嫌い、価値観、感情、あなたならではの体験談などを指します。

今まで自分の話をしてこなかったコミュ障さんにはなかなか難しいかと思いますが、自分のことを全く話さないでいると
- 「よくわからない人」と警戒され距離を置かれる
- どんな人間かわからないので興味を持たれづらい
などのデメリットが生じてしまいます。
コミュ障を治していきたいと思うのなら、少しずつチャレンジしてみましょう!
ステップ① 「今の話題+自分の話」をする
「そう言えばこの前、こんなことがあってね」みたく自分からネタを切り出すのはハードルが高いと思うので、最初は無理にやらなくて大丈夫です。
- 相手が振ってきた話題に関する私の話をする
- その場にあるもの・見えるものに関する私の話をする
コミュ障改善はまずここから始めましょう。

新しく本屋が入ったのが個人的に超嬉しいです!

これくらいならコミュ障さんでもできそうじゃありませんか?


ステップ② 数字を入れて具体的に話す
コミュ障さんのお話には「抽象的でぼんやりしている」という特徴があります。
だから相手はあなたの話を聴いても頭の中でイメージできません。
イメージができないから興味を持てず、退屈に感じてしまうのです。
自分の話をするときには、「具体的に話そう」と意識してみましょう。
特別なトークスキルはなくても、これだけで話の印象はグッとよくなります!
一番簡単な具体化の方法が、「数字を入れて話す」です。
「洋服が好き」より「洋服が好きで毎月5万円くらい買っている」と表現したほうが興味を持たれやすくなります。


ステップ③ 弱点や失敗談を話す
人と深い関係を築きたければ、必ず身につけたいのが「弱みを話すこと」です。
自分の弱い部分を見せることに抵抗を感じるコミュ障さんは多いと思いますが、「弱み=人と親しくなる最強の力」です!
弱みを見せることで、多くのメリットを得ることができます。

コミュ障を治して心地よい人間関係を手に入れたいなら、弱みを話せる人になりましょう。

コミュ障を治す「聴き方」の3ステップ

人が自分の話をするのは、「誰かに認められたい」「私のことを理解してもらいたい」という欲求(=承認欲求)があるからです。
この欲求を満たせるかどうかは、あなたの聴き方次第。
コミュ障さんの聴き方は、とにかく反応が小さすぎ&少なすぎ。
だから相手に「ちゃんと聴いてるの?」と不満を感じさせてしまったり、「リアクションが薄くて話し甲斐がない」と思われて会話がすぐに終わってしまいます。
あなたの聴き方が変われば、確実に今より多くの人から好かれます。
「聴いているのよくわからない人」から抜け出しましょう!

ステップ① リアクションをはっきり返す
コミュ障を治す第一歩として、まずは「相手の話にしっかりリアクションしよう」と心がけてみましょう。
コツは次の3つです。

いずれも意識すれば簡単にできることだし、しばらく意識して使っていけばすぐに習慣づいて自然とできるようになっていきます。
この3つがマスターできれば「話しやすい人」に変わることができ、コミュ障改善に大きく近づきます。



ステップ② 共通点に食いつく
相手の話を聴いていると、「私もそれ好き!」「その考え方わかる!」と同意できる話が出てくることもあるかと思います。
そんなとき、内向的なコミュ障さんは遠慮して何も言わずにスルーしがち。
ぜひ今日からは、共通点にしっかり食いついてみましょう!
「似た者同士」をアピールすれば、相手はもっと心を開いて色々話してくれるようになります。


ステップ③ 相手の気持ちに共感する
- 好きなものが同じ
- 考え方が似ている
そんなときなら「わかる〜!」と食いつくことができますが、なかなか相手の話に同意できない時もありますよね。
そんな時、どんな反応を送っていいかわからずに黙ってしまうコミュ障さんは多いもの。
でも、同意できない話でも「共感」はできます。
なぜなら共感とは、「それは悲しかったですよね〜」と言ったように「相手の気持ちに理解を示すこと」だから。


努力が報われたね!


それはショックだね…。

このように、相手の気持ちを代弁する要領です。
慣れるまでは難しいと思いますが、共感力は聴き上手の最大の武器です!
誰かにとって特別な存在になりたい人(とくに彼女が欲しい男性のみなさん)は、共感力を重点的に磨きましょう!

コミュ障を治す「質問」の3ステップ

質問は「相手を喋らせるスキル」です。
コミュ障さんが手っ取り早く会話を続けられるようになりたいなら、これほど便利なコミュニケーションスキルはありません!
とくに相手もあまり話すのが得意でない場合は、こちらから質問することで「何を話せばいいか」が明確になるので、ただ待っているよりも色々と話してくれるようになります。

ステップ① 気になったことは遠慮せず質問する
コミュ障を治す上では、まずはとにかく「質問することに慣れる」が大切です。
コミュ障さんの場合、「こんなこと聞いたら失礼かな…」などと考え込んでなかなか質問できない傾向にあります。
でも、質問しないほうがよっぽど失礼なのです。
なぜなら「あなたの話に興味ありません」と言っていることと同じだから。
考え方を改めることから始めましょう。


ステップ② 質問したからには答えにくつく
そんな人に抜けているものは、やっぱり「リアクション」です。
質問しっぱなしでは相手は「せっかく質問に答えてあげたのに反応悪っ!」と不満が溜まってしまいます。

質問するときは必ず聴き方で学んだ「あいづち」や「共感」とセットで使っていきましょう。

ステップ③ 相手の「人がら」に焦点を当てた質問
「どこ行ってきたの?」「誰と行ってきたの?」など、5W1Hを尋ねる質問を使っている人は多いと思います。
ただ、これでは表面的な会話しかできません。
なぜなら「情報」にしか注目していないから。
話し方のコツは「人がらをさらけ出すこと」でしたね。
質問ではその逆をしましょう。
つまり、「相手の人がらを引き出す質問」です。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

コミュ障を治す「話題の振り方」の3ステップ

会話をするには話題がいります。
逆に話題さえあれば、数分程度の雑談なら何とかなってしまう場合も多いもの。
だから「常に話しかけてもらうのを待つの人」より、「自分から話題を提供できる人」のほうがダンゼン好かれます。
コミュ障さんのほとんどは話題探しも苦手だと思いますが、コミュ障を治したいのなら、せめて3回に1回程度はあなたの方から話題を提供できる人を目指しましょう。

ステップ① 質問お返し
コミュ障さんに最低限身につけていただきたい話題の振り方が「質問お返し」です。
「相手に振られた質問をそのまま返す」
簡単ですよね?
たったこれだけで会話が「私の話」+「相手の話」という二段構成になるので、自分で話題を考えなくても約2倍長続きする超便利ワザです!


ステップ② 初対面の相手には「プロフィール質問」
初対面の相手と会話するときは、お互いプロフィール(仕事や趣味など)を質問しあえばOKです。
いかにもテンプレート的ではありますが、会話に苦手意識があるなら特別なことをする必要はありません。
セオリー通りにいきましょう。


ステップ③ 知人・友人には「過去のネタを再利用」
そんな壁にぶつかるコミュ障さんは後を絶ちません。
知人・友人と会話するときには、「過去のネタの再利用」が最も簡単です。

人と会話した内容はなるべく覚えておきましょう。

プラスαでやったほうがいいこと

コミュニケーションスキルの基礎は一通りお伝えしてきたので、コミュ障を治すために追加でやったほうがいいことを紹介します。
印象を磨く
印象は「この人に話しかけるかどうか」の決定を左右する大事な要素です。
自分から話しかけるのが苦手なコミュ障さんは、「話しかけやすい人」になりましょう。
表情を柔らかくしたり、清潔感に気を配ったり、見た目の印象を良くすることで話しかけてもらえるチャンスが増えます。
入ったばかりのコミュニティ内で孤立する危険が少なくなります。


読書習慣を身につける
本(主に小説)を読むことは、コミュ障に効く最高の自主トレです。

ボキャブラリーが増えて使える言葉数が豊富になれば、あなたの表現力がどんどん上がっていきます!
想像力が鍛えられることで、
- 相手の気持ちを想像しやすくなる(共感力が上がる)
- 人の話を聴いて質問したいことが思いつきやすくなる
などの効果が得られます。
もちろん、一冊二冊読んだくらいでは効果は出ません。
コミュ障を治したいのなら、読書習慣はぜひとも持ちましょう!

コミュ障を治すための心構え

最後に、コミュ障を治す上で大切な心構えをお伝えします。
コミュ障を治すまでの期間は人によりますが、真剣に取り組んでも半年〜二年くらいかかるというのが僕の考えです。
実際、僕は「ようやく人並みくらいになれたかな」と実感するまで一年半かかりました。
途中で挫折しないためにも、心構えを学ぶことも大切です。
コミュ障を治す目的をはっきりさせる
目的のない努力は続きません。
- コミュ障を克服して、どんな未来を手に入れたいのか
- コミュ障のままだったら、どんな恐ろしい未来が待っているのか
その両面を映像化できるくらいはっきりとイメージしてみましょう。
それがあなたの心の柱となってくれます。


練習から逃げない
コミュ障を治したいなら、練習から逃げてはいけません!
なぜなら「わかる」と「できる」は全くの別物だから。
どれだけノウハウを読み漁っても、たどり着けるのはただのノウハウコレクターです。
周りに練習相手がいないなら、人と会話できる環境に飛び込んでいきましょう。


効率的に成長したいなら話し方教室(コミュニケーション講座)の継続利用がオススメです。

このように、多くの効果が得られます!
多少費用はかかりますが、費用をケチって自力でどうにかしようとした結果挫折してしまえば、そのほうがもったいないですからね(^_^;)
話し方教室を利用するメリットは、こちらの記事で詳しく解説しています。

凹んだときは「やめる」じゃなく「休む」
練習する場に出向けば、まず間違いなく凹むことは出ています。
「あぁ。なんで自分はこんなにもコミュ障なんだ…。」
でも、たまには凹んでいいんです。
「凹む=自分はもっとできると信じている証」だから!
多くの人は凹んだら努力をやめてしまいます。
せっかく自分を変えようと走り出したのに、それは勿体なさすぎます!
疲れた時は「やめる」ではなく「休む」という選択肢を選びましょう。

絶対にコミュ障とサヨナラしたいあなたへ

コミュ障の治し方についてまとめてきました。
「最低限、これだけは伝えたい!」という部分を抜粋してきましたが、それでもかなりの分量になってしまいました…(~_~;)スミマセン。
「なんだかコミュ障治すのってメンドくさいかも…」と感じてしまった人もいるかもしれませんね…。
でも、数年前までは超コミュ障で今は話し方教室を運営している僕だから断言します。
「コミュ障が治れば、大げさでなく人生が変わる」と。
こうしている間にも、僕たちは確実に歳をとっています。
コミュ障克服を先延ばしにした結果、結婚のチャンスや転職のチャンスを失ってしまうかも…。
後になって「もっと早くコミュニケーション力を鍛えていれば…」なんて後悔したくありませんよね。
あなたはいつまでコミュ障な自分、好きになれない自分で居続けますか?
たった一人のあなたのために、「なりたい自分」に向けて踏み出してみませんか?
