元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
このサイトでは、コミュ障さんが抱える様々なお悩みをわかりやすく解決していきます。
【今回のお悩み】
上手くなるコツはありますか?

心理学を主体としたコミュニケーションスキルに、バックトラッキングというものがあります。
なにやらカッコイイ名前ですが、日本語で言うところの「オウム返し」のことです。
つまり、


このように、相手の言葉をくり返すことです。
バックトラッキングは、相槌と並ぶ聞き方の基本スキルです。
言葉をくり返すことで「興味深く聞いてるよ!」というサインになるので、相手は安心して話し続けることができます。
聞き上手を目指すなら、ぜひともマスターしましょう!
「ただ繰り返すだけなんだから簡単じゃん!」と思うかもしれませんが、相手を冗舌にするにはちょっとしたコツがいります。
そこで今回は、バックトラッキング(オウム返し)を使いこなす3つのコツを解説していきます!


バックトラッキングのコツ① 感情を込める

バックトラッキングを使いこなす上でもっとも大事なコツは、感情を込めることです。
- うながす
- 納得する
- 驚く
基本はこの3つを使い分けてみましょう。
例えばこんなふうに。
⚫︎ うながす


⚫︎ 納得する


⚫︎ 驚く


棒読みっぽく無感情に「彼氏できたんだ…」みたいな使い方はよくありません。
あなたが驚いているのか、喜んでくれているのか、それともひがんでいるのか、
そのあたりの感情がわからないと、相手はどんなテンションで話を続けたらいいかわからず困ってしまうからです。
どんな気持ちを込めて言ったのか?
それが相手に伝わるよう、感情を込めてバックトラッキングしましょう。

バックトラッキングのコツ② 繰り返すのはキーワードだけ

バックトラッキングは色々な教材で紹介されていますが、たまに相手が話した内容をまるまる返している例を見ることがあります。


みたいな。
これ、ちょっとクドイですよね?
たしかにカウンセリングでじっくり聞くときには、あえて丸々繰り返すケースもあります。
なので心理学系の本ではこういう風に紹介されることもありますが、普通の雑談でやってしまうとテンポが悪くなります。
人によってはちょっとバカにされているような、おちょくられているような気がする人もいるかと思います。
だから普段の会話では、キーワードを選んでバックトラッキングするのが基本です。

ちなみにキーワードというのは「相手が一番強調したがっている部分」です。
- 名詞
- 数字
- 気持ち
このあたりがキーワードになるケースが多いので、しっかり見極めていきましょう!
バックトラッキングのコツ③ プラスでひと言つける








こんな感じでバックトラッキング“だけ”を連発するのは不自然なので注意です。
(ここまであからさまな人はそうそういませんけどね(^_^;))
自然に会話を続けるには、毎回じゃなくてもいいので「プラスひと言」を心がけましょう。
例えばこんな感じに。
⚫︎ 相槌をプラス


⚫︎ 共感をプラス


⚫︎ 意見・感想をプラス


⚫︎ 質問をプラス


どうでしょう?
途端に自然な会話っぽくなりますよね?

まとめ
- 感情を込める
- キーワードを繰り返す
- プラスで一言つける
バックトラッキングには「そこについて詳しく聞かせて?」という質問の意味も込められています。
だから相手が話したがっている部分をバックトラッキングしてあげれば、続けて「そうなんだよ、それでね〜」という具合にどんどん喋ってくれるケースも出てくるはずです。
コミュ障さんでも比較的カンタンに使える聞き方スキルなので、コツをしっかりマスターして実践していきましょう!