元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
突然ですが、質問です。
あなたは、おしゃべりな人に対して
「どうやって会話のネタを探せばいいか、わからないんです」
みたいな相談をしたことがありますか?
相談したことがある人は、相手からどんなアドバイスをもらいましたか?
・
・
・
おしゃべりな人はだいたいこう答えます。
もちろん、それはそうなんでしょう。
会話のネタなんで極論なんでもいいと僕も思います。
でも「何でもいい」だと、かえって選びづらくなってしまいますよね(^_^;)
これを解消する鍵は、「選択肢を制限すること」です。
「100種類の中から好きなものを選んでください」
よりも
「3つの中から選んでください」
のほうが、迷わずパッと選べますよね。
そこで今回は、自分でネタを探すのが苦手なコミュ障さんでも、無理なく使いこなせるネタを厳選してお伝えします!
初対面に最適な会話ネタの探し方
初対面の会話はある程度「型」が決まっているので、じつは難易度としては低めです。
その「型」とはプロフィール共有です。
⚫︎ プロフィール質問の一例
- 仕事 … どんなお仕事されてますか?
- 住まい … お住まいはどの辺りですか?
- 出身地 … ご出身はどちらですか?
- 休日 … 休日はどんなことしていますか?
- 趣味 … 最近ハマっているものはありますか?
- 家族 … 兄弟はいますか?
- 食べ物 … (食事中に)好きな食べ物はありますか?
- お酒 … (食事中に)お酒はよく飲みますか?
いかにもテンプレート的な会話ではありますが、テンプレートな分、こんなメリットがあります。
- 覚えてしまえば即効でネタが見つかる
- 相手を選ばず誰に対しても使える
- 多くの人がやっていることなので話題を振るときの心理的なハードルが低い
コミュ障さんは変わったことをしようとせず、まずはセオリー通りにプロフィールから会話のネタを探していきましょう。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
顔見知りに最適な会話ネタの探し方
初対面はプロフィールからネタを探せばいいので、コミュ障さんでも案外ラクに切り抜けられます。
ただ困ってしまうのが、プロフィールを一通り共有しあった「あと」ですよね。
二回三回と会っていくうちに「もう聞くことが見つからない…」と困ってしまいます。
そんな顔見知り(友達・知人)との会話ネタは
「過去に話したこと」の中から探しましょう!
詳しくはこちらの記事で解説していますが、ここでも簡単に3つの方法を紹介します。
① 前回の続き
前回話した話題の、その後の進展を尋ねる
【例】
前回「最近仕事が忙しいんだよね~」と話していた知人に「仕事は落ち着いた?」とその後の状況を尋ねてみる
② 近況
プロフィールに関する近況を尋ねる
【例】
ゲームが好きな知人に「最近はどんなゲームにハマってるの?」と尋ねてみる
もちろん「自分の近況を話す」という方法もOKです。
近況ネタがパッと出てこない人は、日記を書いて自分の身に起きたことを記録するのがオススメです。
③ 相手が食いつきそうなニュース
相手が関心を持ちそうなニュースを話題にあげる
【例】
有村架純ファンの友達に 「そう言えば、もうすぐ有村架純ちゃんが主演の映画やるよね!」と振ってみる
このように「過去に話した話題」を再利用することで、顔見知りともラクに会話が続きます。
人と話したことはなるべく忘れないよう、しっかりと覚えておきましょう!
片思い中の異性など、特別な関係になりたい相手と話した内容はスマホのメモ帳に書き込んでおくとド忘れ防止になるのでオススメです!
深い関係になりたいときの会話ネタの探し方
「この人とはもっと深い関係になりたい!」
そんなときに効果を発揮する2つのネタを紹介します。
① 子供時代のネタ
子供時代のネタを話したり聞きだしたりすることで、仲を深めることができます。
なぜなら、昔の出来事を共有すると、脳が勝手に勘違いを起こすからです。
「あ、僕はこの人が子供だった頃のことを知っているぞ!ってことは、この人とは親しくて付き合いも長いんだな~」
と。
じつは脳って、想像と現実の区別がつかないものなのです。
わかりやすい例を出すと、レモンにかぶりつくシーンを想像すれば実際に食べたわけじゃないのに唾液がじゅわ〜って出てきますよね。
それと一緒です。
子供時代の話をたくさん共有してその情景をイメージしてもらことで、無意識のうちに親しみを持ってもらえます。
こちらの記事で詳しく解説しています。
② 失敗談などのマイナスネタ
失敗談や弱みなどのマイナス面を見せることに抵抗を感じる人は多いもの。
でも、そういう人にいは言いづらい部分をさらけ出すからこそ、相手は「心を開いてもらえている」と感じて、同じようにあなたに心を開いてくれるようになります。
また、他にもマイナスネタには
- 笑い話として場を和ませることができる
- 「裏表のない素直な人」という印象を与えられる
- 「あなたを信頼しています」という気持ちを伝えられる
など、メリットがたくさんあります。
親しみやすい人に変わりたければ、弱みをさらけ出すことは必須項目です!
マイナスネタを話すコツはこちらで詳しく解説しています。
どうしてもネタ探しが苦手な人の奥の手
どうしても会話のネタが見つけられない人に、とっておきの奥の手を紹介します。
とりあえずこれさえ覚えておけば
- 会話がまったく続けられない
- 話題をまったく振ることができない
という事態をある程度防ぐことができる便利ワザです。
それは「質問お返し」!
つまり、「自分がされた質問をそのまま相手に返す」ことです。
【例】
「休日どこか出かけましたか?」と質問されたら、自分の話をしたあとに「○○さんはどこか出かけたんですか?」と返してみる
「最近、仕事どう?」と質問されたら、自分の話をしたあとに「○○さんは仕事の調子どうですか?」と返してみる
相手が使ったネタをそのまま再利用しただけとはいえ、あなたからも話題を振っていることは事実。
だから
「私はあなたと会話する気がありますよ」
「話しかけられるのを待つだけの人じゃないですよ」
というアピールができちゃいます♪
「質問されたことは訊き返すことがマナー」と心得ましょう!
こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
ネタ探しが苦手でも雑学に頼らない
というわけで、内気なコミュ障さんでも扱いやすいネタをいくつか紹介してきました。
- プロフィール
- 近況
- 子供時代
- 失敗談
- 自分が質問されたネタ
見ておわかりかと思いますが、楽しく会話するネタの特徴をひとことで表すなら
「お互いの人間性がにじみ出る話題」
と言えます。
よく本屋に行くと「会話のネタ集」的なタイトルの本が売っていますが、中身は間違いなく雑学集です。
それらの雑学を覚えることに全く意味がないとは言いませんが、雑学はあくまで「スパイス」。
メインディッシュにはなり得ません!
ネタ探しが苦手だからといって、雑学マニアを目指すのはやめましょう。
楽しく会話するネタは「私」と「相手」の中にあります。
ネタを振るときの不安を解消
最後に、
会話のネタを振るときにコミュ障さんがぶつかりがちな壁の突破法を紹介します。
まずは
この壁を突破するコツは
- 話題を振らずに黙っていた場合
- 話題を振っても盛り上がらなかった場合
それぞれの起こりうるデメリットを比較することです。
⚫︎ 話題を振らずに黙っていた場合
- 沈黙が続いて気まずい雰囲気になるかも
- 代わりの話題が必要になる
- つまらない人だと思われるかも
⚫︎ 話題を振っても盛り上がらなかった場合
- すぐに会話が終わって気まずい雰囲気になるかも
- また別の話題が必要になる
- つまらない人だと思われるかも
…気がつきました?
そう、変わらないのです!
でも話題を振れば、「盛り上がる」というもう一つの可能性が生まれます。
黙っていたらこの可能性はゼロのままです。
だったら、見つけたネタは振ってみないと損ですよね?
もう一つの壁は
この壁を突破するコツは、質問して相手を喋らせることです。
人は喋っているうちにスイッチが入って饒舌になっていくもの。
コミュ障さんは「相手を喋らせるスキル」である質問力を磨きましょう!
また、それ以外にも
- 自分のプライベートをオープンにする(自己開示する)
- 相手が話しているときにしっかりリアクションを返す
なども会話を続け、盛り上げるには必要なことです。
結局のところ、ネタを振ることは会話のキッカケ作りに過ぎません。
「振ったあとにどう会話するか」が重要なのであって、振れば必ず盛り上がるネタは存在しないのです。
だからこそ、会話の基本である「話す力」「聴く力」「質問力」の3本柱はバランスよく鍛えていきましょう。
とはいえ、どんなに会話スキルが高い人でも100%会話を盛り上げることは不可能です。
- まったく興味が持てない話題だった
- 相手がめちゃめちゃ無口だった
- 相手が疲れていて楽しく会話できる状況じゃなかった
そんなこと現実には頻繁に起こります。
「いつでも、誰とでも会話が続くようにならなきゃダメだ!」という完璧主義は捨てて、「とりあえず2.5往復続けばOK」と考えることも大切です。
人は「話しかけてくれる人」が好き
日本人は基本的にシャイなので、約7割が「自分は人見知りである」という自覚を持っています。
つまり、初対面やあまり親しくない人と一緒にいるとき、なかなか自分から話しかけることができない人はとても多いということ。
きっとあなたもそんなタイプかと思いますが、相手も同じである可能性が「大」なのです!
人見知りだからとお互い黙りこんで沈黙が続けば、どんどん二人の間の空気は気まずくなっていきます。
だからこそ、「気まずくなる前に話のネタを振ってくれる人」はそれだけでありがたい存在です。
良い人間関係を築いていきたいなら、今回紹介したネタを使って「3回に1回」は自分から会話のきっかけを作れる人になりましょう!
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