元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
今日は、会話力を鍛えるトレーニング法をまとめて解説します。

自宅で一人でできる方法を中心に紹介していくので
という方も、コミュ障克服への第一歩としてチャレンジしてみましょう!

練習方法① 小説を読む

得られる効果
① ボキャブラリーが増える
会話が苦手なコミュ障さんは普段から言葉を発する機会が少ないので、使える言葉の数が少なくなりがち。
いわゆる「ボキャ貧(ボキャブラリー貧困)」というやつです。
小説を読んでたくさんの言葉に触れることで、使える言葉数が自然と増えます。
使える言葉数が増えれば話すときの表現力がアップするので、言いたいことが正確に伝わったり、聞き手を引き込むような話ができるようになります。

② 想像力が鍛えられる
小説には基本的に絵がありません。
登場人物の姿や動作、舞台の情景などを頭の中で想像しながら読み進める必要があります。
この「想像する」という行為が、実はコミュ力アップの鍵なのです!
例えば知人から「この前、温泉旅行に行ってきたんです」という話を聞いた場合、その様子を頭の中で想像することで
- 「ゆっくり温泉につかってリフレッシュできたんでしょうね」といった共感の言葉
- 「景色のいいところだったんですか?」などの質問
が思い浮かびやすくなります。
小説を読むことは、想像力を鍛えるのに最適なトレーニングです!

やり方のコツ
- ボキャブラリーは量をこなすことで増えていくものなので、日々読書する習慣を持つことが大切
- 映像化(頭の中で映画を上映するような感覚)しながら読むと想像力が鍛えられる

「小説を読む」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

三日坊主を防止するには、新しく読書の時間を削り出すのでなく、「何かのついでにやる」という方法がオススメです。
(例えば読書なら、通勤電車を利用して「移動のついで」にやる)
これは以下の練習法も同様です。

練習方法② 日記を書く

得られる効果
① 話題が増える
今までに体験してきた出来事は、あなたにしか話せないネタの源泉です。
ただ、コミュ障さんは自分の身に起きた出来事をすぐに忘れてしまう傾向があります。
なぜなら、人に話す習慣がないからです。
人に話す習慣がないから、そもそも「自分の身に起きたことを覚えておこう」という意識がありません。
その意識を変えるのに最適なトレーニング法が、日記を書くことです!
日記を書くことで身に起きたことが記憶に残りやすくなり、話せるネタが増えていきます。

② 自己理解が深まる
興味を持たれる話し方のコツは、「自身の人がらを伝えること」です。
例えば、ただ「明日は友達とバイキングに行くんです」という事実しか話さないよりも、「少食だから食べたいものが全部食べれなくて、どれをあきらめるかで迷っちゃうんです」なんて話したほうが興味を持ってもらいやすくなります。
ところがコミュ障さんは「そもそも自分の人がらがよくわからない」という壁にぶつかってしまいがち。
日記にその日感じたことや考えたことを書く習慣を持つことで、自己理解が深まっていきます。

やり方のコツ
- 事実だけでなく思考(感じたこと・考えたこと)を書く
- 続けることが大事なので、短くてもいい
- 紙の日記よりスマホの日記アプリがオススメ(人と会う前にサッと読み返せるので、近況ネタのど忘れ防止になる)
「日記を書く」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

練習方法③ 表情筋トレ

得られる効果
会話が苦手なコミュ障さんはついつい「何を話すか」「どんな言葉をかけるか」という言葉のコミュニケーションばかりに目がいってしまいがち。
でも実は、あなたが思っている以上に非言語のコミュニケーション(とくに表情)も良い人間関係を築くうえで大切な要素なのです。
コミュ障さんは表情の変化が乏しいせいで「なにを考えているかよくわからない人」と思われてしまう傾向にあります。
そして人は「よくわからない人」に対して警戒する心理を生まれながらに持っているため、表情の変化が乏しい人は好かれにくくなってしまうのです。
表情筋を鍛えて、言葉だけでなく表情でも気持ちを表現できるようになりましょう。

やり方
- 表情筋をフルに使って200%の笑顔をつくる
- その状態を我慢できなくなるまでキープする
- 1分くらい休憩を入れて3セットやる
だいたい2週間〜1ヶ月トレーニングを続けることで、表情が柔らかくなっていきます。

やり方のコツ
- 表情筋トレは入浴中にやるのが効果的(変顔を他人に見られる心配がない、湯気で筋肉がほぐれやすい)
- 表情筋トレと合わせて、日々笑う機会を持つとなお良し(お笑い番組やギャグ要素の強いアニメを見る)
「表情筋トレ」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

まだまだある!一人の時間でできること

トレーニングではありませんが、良い人間関係を築くために一人の時間でできることは他にも色々あります。
いくつか紹介していくので、できることから取り組んでみましょう!
● ファッションに気をくばる
- 得られる効果 … 見られることへの抵抗が減る、第一印象が良くなる、ファッションの話題で会話できるようになる
- やり方のコツ … 独学ではなく教科書で学ぶ(ビジュアル重視の雑誌よりも、文字で解説してくれる本がオススメ)

● 清潔感に気をくばる
- 得られる効果 … 第一印象が良くなる、婚活・恋活の場で即NGをもらわなくなる(清潔感がなければどんなに会話力を磨いても結果は出ない)
- やり方のコツ … 一度に色々はじめるとすぐ面倒になって挫折するので、できることから始める(清潔感は継続が大事!)

● 上機嫌をキープする
- 得られる効果 … 話しかけやすい雰囲気が身につく、会話に積極的になれる
- 方法 … ストレス解消法を持つ、時間に余裕を持って行動する、健康に気をくばる、など

練習方法④ 人と話せる環境に出向く

ここまでは一人の時間でできる練習方法を解説してきました。
人と会う必要がないので、どんなにコミュ障でも抵抗なく始められるはずです。
とはいえ、一人の時間でできることはあくまで「自主トレ」です。
話す力や聴く力の基盤づくりにはなるので、しっかり取り組めばコミュ障改善までの大幅な時間短縮につながります。
しかしそれ“だけ”でスイスイ会話できるようになるわけではありません。
野球が上手くなりたい人が、筋トレばかりしていてもバッティングスキルが上がらないのと同じです。
会話スキルそのものを鍛えるには、やはり実際に誰かと会話していくことが大切です。
だから家庭や職場などで会話する機会は日々持った方がいいし、身近に話し相手になってくれる人がいないなら人と話せる環境に出向いていきましょう。
得られる効果
① 会話に必要な瞬発力が磨かれる
会話では相手からどんな話が出てくるのか、どんな質問をされるのか、先の展開はわかりません。
とっさにコメントや話すネタを引き出す瞬発力が求められるし、頭も使います。
そしてこの瞬発力は、いくらコミュニケーションの本を読んだところで身につかないものです。
つまり会話すること自体が、会話に必要な瞬発力を養うトレーニングにもなっているのです。

② 経験済みの話題が増える
誰だって初めての話題・初めての質問では言葉に詰まりやすくなります。
しかし経験不足が原因で話せないなら、経験を積めばいいのです。
いろんな話題を経験していけば、他の人と同じような話題になったときには前よりスムーズに話せるようになります。

会話経験を積むことの大切さについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

人と会話するときのコツ
闇雲に人と話していても会話スキルはなかなか上がりません。
下手すると失敗経験ばかりが増えて、今以上に会話への苦手意識が増してしまうかも…。
そうならないためにも、ノウハウ(会話のコツ)を学ぶことも同時進行でやっていきましょう。
自分のレベルにあった書籍やコミュニケーション講座のテキストを手に入れて、飽きるくらいに読み込むことが大切です。
初心者向きの書籍をいくつか紹介します。
また、学んだノウハウを実践するときは、「今日はコレ!」と一つずつチャレンジすることがコツです。
一度にあれもこれもと欲張りすぎると、結局すべてが中途半端になってしまいます。
「一つずつ着実に身につける」が鉄則です。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

練習場所の探し方
まずは「その場かぎりの人」と会話してみましょう。
美容室や洋服屋(ユニクロなどのファストファッション以外のお店)など、長めに接客してもらえるお店に行くのがオススメです。
「どうせ二度と会わない人だし」と思えば失敗を恐れず色々チャレンジしやすくなるし、相手が店員さんなら「快く会話に付き合ってくれるだろう」という安心感もありますからね。
少し慣れてきたら、Google検索やSNSを使って気になる集まりを探してみましょう。
- 趣味のオフ会や交流会
- 習い事
- ボランティア
- 話し方教室
などがオススメです。
会話場所の探し方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
