こんにちは!
元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
今回はコミュ障を克服する上で重要な「会話の大原則」を一つお伝えします。
それは、「人は『よくわからない人』を警戒する」。
コミュニケーション量が少ないコミュ障さんは、まさに「よくわからない人」と思われてしまいがち。
だから人間関係がうまくいきません…。
今からこの原則について詳しくお話しするので、ぜひご一読いただけると嬉しいです。
コミュ障さんに決定的に足りないもの

今でこそコミュニケーション講師を仕事にしている僕ですが、実は9年ほど前まではひどいコミュ障でした。
職場では孤立し、真冬でも一人公園のベンチでコンビニ飯を食べたり…、
休日に会う友達もいないから、仕事のストレス発散に洋服を買い漁ったり…、
女性の前だと何もしゃべれないから、彼女いない歴=年齢で…。
「今日は一度も笑わなかったんじゃないか」って日のほうが多いほど、真っ暗な人生を送っていました(~_~;)
もしかしたら、あなたも今同じような状況かもしれませんね…。
なぜコミュ障だと人から好かれにくくなってしまうのか?
会話が苦手なコミュ障さんに、決定的に足りないものって何でしょう。
面白おかしく話せる話力?
多彩な趣味と知識を身につけて話題豊富な人になること?
もちろん、それもあるに越したことないのは事実です。
ただ、世の中の楽しく会話している人すべてがこれらを持っているかというと…?
まぁ持っていない人が大半でしょう。
もっと根本的に大事なことがあるということです。
それは、「あなた自身をさらけ出すこと」。
「よくわからない人」から抜けだそう!

会話が苦手なコミュ障さんには、「自分自身のさらけ出し」が圧倒的に足りていません。
そのせいで
- 口数が少なすぎて、どんな人か「よくわからない」
- 当たりさわりのない話しかしないから、本心が「よくわからない」
- 話しかけても反応が薄いから、何を考えているのか「よくわからない」
といった、あまり良くない印象を持たれてしまいます。
そう、「よくわからない」んですよ。
コミュ障だと好かれないのは、「よくわからない人」だから!
あなたの会話が楽しくないのは、「よくわからない人」だから!
これに尽きます。
実は、人はハッキリしない部分があると、だいたい悪い方に考えてしまうものなのです。
この心理を「警戒仮説」と呼びます。
例えば、初対面の人に「お仕事は何されてるんですか?」と質問しても
「いやぁ~、大した仕事じゃないですよ」
なんて濁してきたら、あなたはどう感じるでしょう?
「濁すってことは、人に言えないような仕事かなぁ。それとも無職とか?」
なんて、悪いほうに想像したのではないでしょうか。
少なくとも「ひょっとして医者か!? 弁護士か!?」
などと考えた人はいないはず。
コミュ障なあなたにも、同様のことが起こっています。
- 無口すぎる → 会話する気ないのかな?機嫌が悪いのかな?
- 感情表現しない → 人間らしい感情が欠けてるのかな?
- 本音を見せない → 私が嫌いで壁を作ってるのかな?
- 話しかけても反応が薄い → 聴く気ないのかな?もしかして無視されてる?
このように、周りの人たちにマイナスの先入観を与えて不安な気持ちにさせてしまいます。
だから「よくわからない人」の元には人が寄り付かなくなってしまうのです…。
逆に人は「よく知っている人」や「わかりやすい人」が好きなもの。
「まったく素性がわからない人」よりも「どこに住んでいて、どんな仕事をしていて、何が趣味なのかも知っている人」のほうが一緒にいて安心できます。
「何を考えているのかわからない人」よりも「今どんな気持ちでいるのかがわかりやすい人」のほうが余計なストレスを抱えず会話できます。
もちろん全てをオープンにする必要はありませんが、自分をさらけ出すことは人間関係の土台です。
「よくわからない人からの脱却」はコミュ障改善の最重要課題として取り組みましょう!
話し方のコツは「人がらオープン」

では、「よくわからない人」から抜け出すにはどうすればいいのか?
この辺りは僕のコミュニケーション講座などでじっくりやっていく内容なので、さすがに全てを書き切ることはできませんが…
「コミュ障さんに今日から意識してほしい2つのこと」をお伝えします!
まず一つ目は、やはり話すことです。
コミュ障さんはもっと「あなた自身の話」を増やしていきましょう!
僕はよく生徒さんに「人がらをオープンにしよう!」と伝えています。
人がらと聞くと「性格」を思い浮かべる人が多いと思いますが、それだけではありません。
個人情報、好き嫌い、価値観、感じた気持ち、ついやってしまう行動、今までに体験したこと
僕はこれら全てを一括りに「人がら」と呼んでいます。
- その人のパーソナルな部分のすべて
なんて言えば、何となく理解できるでしょうか?
余計に「なんだか難しそうだなぁ…」と感じてしまったかもしれませんが、そう難しく考える必要はありません。
「今日は寒いから家から出たくないな~」なんて、ささやかな気持ちを伝えたり。
「シュークリームが好きで仕事の休憩時間に必ずコンビニで買ってしまう」という、ついついやってしまう行動を話したり。
こんなささやかな話で十分です。
「よくわからない人からの脱出」が最重要なので、面白おかしく話すとか、オチをつけるとか、お笑いの要素も必須ではありません。
これくらいなら、あなたもすぐにできそうだと思いませんか?
書店に行くと「話しのネタ大全」的なタイトルでオモシロ雑学のつまった本がよく売られています。
それらを覚えることに全く意味がないとは言いませんが、雑学を披露する”だけ”で会話が盛り上がるとは到底思えません。
もっとあなた自身のことをぶっちゃけていきましょう!
もし「自分から話を切り出すことができない」という方は、相手が振ってくれた話題に関する自分の話をすることから始めるのがオススメです。
こちらの記事で解説しています。

聴き方のコツは「反応ハッキリ」

「よくわからない人から抜けだそう!」なんて話をすると、とにかく話すことが大切だと感じてしまうかもしれませんね。
けれど、「話し上手は聴き上手」 なんて言葉があるように、聴く力ももちろん大切です。
そして相手の話を聴くうえでも、やるべきことは変わらず「よくわからない人からの脱出」です。
コミュ障さんの聴き方には「反応が小さすぎる&少なすぎる」という特徴があります。
すると相手は、
「この人は聴いているのかいないのか、よくわからないな…」
「反応薄いけど、私の話しがつまらないのかな…」
と不安に感じ、どんどん口数が少なくなってしまいます。
だから会話がすぐに終わってしまうし、プライベートなことを打ち明けてもらえません。
これを解決するには、
- きちんと聴いていること、聴きたがっていることを反応で示す
- 話を聴いての感想や、あなたの考えを話す
- 相手の気持ちを理解し、それを言葉で伝える(=共感)
この3つが大切です。
まずは簡単にできる「あいづちを打つ」だけでも十分です。
ただボーっと話しを聴くのではなく、しっかり反応を返してみてください。
「聴き上手=反応がいい人」です!
あいづちのコツ、共感のコツはこちらの記事で解説しています。

