元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
このサイトでは、コミュ障さんが抱える様々なお悩みをわかりやすく解決していきます!
【今回のお悩み】
会話を広げるにはどんな質問を使えばいいでしょう?
あなたは普段、相手に質問するときどんなことを意識しているでしょうか?
おそらく「5W1Hを使って質問してます」という人は多いと思います。
いつ行ったの?
どこで買ったの?
いくらしたの?
…etc.
さて、使ってみてどうだったでしょうか。
会話は広がったでしょうか?
楽しく会話して仲を深めることはできたでしょうか?
ほとんどの人はそう感じていることでしょう。
それもそのはず。
なぜなら、これらの質問では「情報」にしか注目していないからです。
質問を使って会話を広げるには、もっと別の部分に注目することが重要です。
それはズバリ、「相手の人がら」です!
実は、会話における質問は2つの種類に分類できます。
- 情報を引き出す「情報質問」
- 相手の人間性に迫る「人がら質問」
それぞれの質問には役目があります。
そこで今回の記事では、それぞれ質問の特徴を詳しく解説していきます!
気軽に使える情報質問
と、職場の同僚がお昼休みにお土産のお菓子をぶら下げてやってきたとします。
こんなとき、「へぇ~、軽井沢いいですね!」とか「お菓子おいしそう!」などと反応を示す人が多いと思いますが、それだけじゃすぐに会話が終わってしまいそうな雰囲気です。
そこであなたは、旅行について質問してみることしました。
さて、あなただったら、こんなときどんな質問をしてみますか?
- 軽井沢のどこ回ってきたんですか?
- 誰と行ってきたんですか?
- 何泊してきたんですか?
こんな質問をする人が多いと思います。
このような質問を「情報質問」と呼びます。
その名のとおり、情報を引きだしたり、事実確認をするような質問を指します。
いわゆる「5W1H」を想像していただくのが一番イメージしやすいはずです。
- When: いつ?
- Where: どこで?
- Who: だれが?、だれと?
- What: なにが?、なにを?
- Why: なぜ?
- How: どのように?
- How many: どれくらい?
- How much: いくら?
厳密には「Why」は情報を訪ねていないので、のちほど解説する「人がら質問」です。
ほかの質問も使いようによっては人がら質問に変わることもありますが、基本的にいずれも情報を訪ねていますね。
これら情報質問のメリットは、何といっても「手軽さ」にあります。
質問する側(私)としては、5W1Hをただ埋めていけばいいので簡単に思いつくことができます。
また、答える側(相手)としても、はじめは事実確認などの軽い質問から入ってもらえたほうが、すんなり答えやすかったりします。
このように、会話を続ける”だけ”でよければ情報質問は使い勝手バツグンです。
ただ続いてはいるけど「情報ばかり聞いていて楽しいか?」と言われると、正直ビミョーなラインですよね…。
相手としても「いつ行ったの?」「どこ行ったの?」「誰と行ったの?」「何食べてきたの?」…って、これじゃ警察の職務質問と同じです。
一般的に質問されるのは嬉しい行為ですが、職務質問されて喜んでいる人は見たことがありませんよね(^_^;)
それと一緒で、情報質問ばっかり連発されると、相手もだんだん話すのがメンドウに感じてしまいます。
情報質問だけで表面的な会話から抜け出すのは至難のワザ。
「もっと会話を広げたい!」「相手と親しくなりたい!」
そんなときに使ってほしいのが「人がらを引き出す質問」です。
情報質問でも盛り上がることはあります。
主にお互いが強い興味を持っている話題の場合です。
例えば二人ともカメラが好きであれば
- なんの機種使ってるの?
- どこで撮影してるの?
- この写真どうやって撮ったの?
などの情報交換をするだけでも楽しかったりするものです。
仲を深める人がら質問
人がら質問とはどういう質問を指すのか?
先ほど同様、軽井沢に旅行に行ってきた同僚に対する質問で考えてみます。
- 「行ってよかったな〜」と思ったスポットはあった?
- そこはどんなところがよかったの?
- 軽井沢に行こうと思ったキッカケとかあったの?
- 旅行に行くとお土産はたくさん買っちゃうほう?
- 事前にしっかり計画立ててから行くほう?
- (友達と行ったなら)やっぱり夜は夜更かしして語り明かしてたんでしょうね?
…どうでしょう?
事実確認だけの情報質問と比べると、より会話が広がりそうな、そして相手との仲も深まりそうな感じがしますよね。
なぜなら人がら質問をすることで、「その人ならではの話」を引き出すことができるからです。
また一言で「人がら」と言っても、
- 好み
- 価値観
- 体験談
など、いろいろな切り口で質問できることに気が付いたのではないでしょうか。
これらの人がら質問を使えば、質問する側(私)は、相手の人間性を知ることで今まで以上に親しみを感じるようになります。
そして答える側(相手)も、情報ではなく自分自身に興味を持ってくれたことに対して嬉しく感じるものです。
興味を持たれると気分がいいので、さらに色々話したくなって会話が広がっていきます。
会話が始まってすぐは気軽に訊ける情報質問から入ってOKですが、ある程度会話が進んだら、人がら質問を使って人間性を引き出していきましょう!
ただし、「あなたにとって旅とはなんですか?」のような深〜い質問をしても「そんなこと考えたことないよ…」と困惑させてしまう場合もあります。
関係が浅いときにあまりプライベートに踏み込んだ質問をしても、素直に答えてもらえない場合もあります。
相手が答えにくそうにしていた場合には
「なんか突っ込んだこと訊いちゃってすみません。無理して答えなくて大丈夫ですよ(^^;」
などの配慮の言葉を忘れずに。
「5W1Hの質問も使いようによっては人がら質問に変わることもある」と上で書きました。
- 一番「行ってよかったな〜」と思ったスポットはどこ?
という質問がまさにそれです。
5W1Hも、この質問のように「相手の好み」と結びつけて使えば会話が広がりやすくなりますよ。
まとめ
- 質問側のメリット → 5W1Hなのでパッと思いつきやすい、相手の話が具体的になる
- 話す側のメリット → 軽い質問なので答えやすい
- デメリット → 会話が広がりにくい、単調なやりとりになりがち
- 質問側のメリット → 相手の人間性を深く知れる、その人ならではの深い話を聴ける
- 話す側のメリット → 内面に興味を持たれて嬉しい、楽しく話せる
- デメリット → プライベートに踏み込みすぎると素直に答えてもらえない場合もある
会話が苦手な人は、ついつい情報質問ばかりしてしまいがち。
もちろん情報質問にもメリットはあるので「使うのがNG」と言っているわけではありません。
でも、情報質問”だけ”で会話を広げるのが難しいことは理解していただけたと思います。
ぜひ今日からは、
- 相手の人がらをもっと引き出そう!
- この人にしか話せないことを訊いてみよう!
そんな意識を持って質問していきましょう。
人がら質問を生み出すコツについては、他の記事で解説しています。
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