元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
このサイトでは、コミュ障さんが抱える様々なお悩みをわかりやすく解決していきます!
【今回のお悩み】

会話が続かない。
その原因は人によって異なります。
まず、会話中に僕たちが取っているアクションは基本的に次の4つです。
- 話題を振る
- 聞く
- 質問する
- 話す
これら4つのアクションそれぞれに
会話が続かない原因が潜んでいます。
どこか一つでも原因が残ったままだと、会話は続かないし、うまく回っていきません。
会話力とは総合力なんです。
たとえ話すのが上手くても、聞き方に問題があれば会話は続かなくなります。
逆もまた然りです。
なんて感じたかもしれませんが、安心してください。
なにも4つすべて「会話上手レベル」になる必要はありません。
最低ラインさえ越えていれば、得手・不得手はあって全然オッケーです。

そこで今回は、
- 話題を振る
- 聞く
- 質問する
- 話す
それぞれの会話が続かない原因となり得るポイントと、その解決策を提示していきます。
あなたの普段の会話と照らし合わせながら読み進めてみてください。


会話が続かない原因① 話題を振らない

会話をするには、まず話題が必要です。
相手から話題を振ってくれる場合もありますが、たまにはあなたからも振ってあげたほうが会話が続きやすくなることは明白です。
「話題を振れば会話が生まれる」のはもちろんのこと、話題を振るという行為にはあるメッセージが込められているからです。
それは、「私はあなたと会話する気があります!」

会話に対して前向きな姿勢を見せることも、会話を続けやすくする大事な要素です。
いつも話題を振ってもらうのを待っているばかりでは
「この人は私と会話する気がないのかな…」
と思われ、相手からもだんだん話しかけてもらえなくなってしまいます。
会話が苦手なコミュ障さんにとって苦手分野であることは承知の上ですが、
せめて3回に1回は自分から振れるようになりましょう。

話題を振るといっても、なにも「聞いて!この前こんなことがあってさ〜」などと自らネタを話す必要はありません。
話題を振る方法には2つのパターンあります。
- 自分からネタを話す
- 質問して相手を喋らせる
そう、話すのが苦手なら
質問して相手を喋らせたっていいんです。
例えば「この前の連休はどこか出かけましたか?」といった具合ですね。
会話が苦手なコミュ障さんにとっては質問して相手を喋らせるほうが簡単だし、一般的に「話したがり」より「聞きたがり」のほうが好かれます。
まずはこちらのパターンからチャレンジしていきましょう!

話題の探し方については以下の記事で詳しく解説していますので、苦手な方は合わせてお読みください。
● 誰にでも使いやすい「今の話題」

● 初対面には「プロフィールの話題」

● 顔見知り相手には「過去に話した話題」

会話が続かない原因② リアクションが少ない

コミュ障さんは会話中、「話す側」より「聞く側」に回る機会のほうが圧倒的に多いと思います。
だから今より会話を続けられるようになりたければ、聞くときの態度を見直してみましょう。
会話が続かないコミュ障さんの聞き方には、ある特徴があります。
「リアクションが少なすぎる」です。
リアクションがないと相手は、あなたが話を聞いてるのか、聞いてないのか、よくわかりません。
話に興味があるのか、ないのか、よくわかりません。
そういう「よくわからない人」に向けて話をするのが、一番神経を使って疲れるのです。
だからリアクションが少なすぎると、相手はすぐに話すことをやめてしまいます。

会話を続けるには、リアクションを通して
- 「私はあなたの話をちゃんと聴く人ですよ」というスタンス
- 「あなたの話を聴いて、私はこう感じましたよ」という感想
この2つを伝えていくことが大切です。

では具体的にどんなリアクションを返せばいいのでしょう?
まずは何はなくとも相槌です!
話の展開に合わせて、3種類の相槌を使い分けていきましょう。
● うながすタイプの相槌
【例】ヘぇ〜、ええ、それから?、そうなの?
まだ相手の話が続きそうなときに使う相槌。
「ちゃんと聞いてるから続きをどうぞ」というメッセージ。

● 納得タイプの相槌
【例】なるほど!、そうだね、わかる〜!、たしかに!
相手の話に納得できた、共感できたときに使う相槌。
「あなたの言いたいことわかるよ」というメッセージを伝え、友好的な関係を作る。

● 驚くタイプの相槌
【例】え〜!、ホントぉ!?、ウソ〜!、すごいね!
相手の話が予想外だったときに使う相槌。
驚く=「予想外で面白い」というメッセージにもなるので、相手は「私の話は面白いんだ!」と実感して気持ちよく喋ってくれるようになる。

詳しくはこちらの記事をお読みください。

会話が続かない原因③ 質問しない

あなたは普段、質問を使っているでしょうか?
聞き役になって会話を続けられるようになりたいなら、リアクションと合わせて質問を使っていきましょう。
質問とは、「相手をしゃべらせるスキル」です。
うまく使えるようになれば、ダンゼン会話が続きやすくなります。
とくに相手が内向的だったりコミュ障気味なときにこそ、質問は重宝します。
おしゃべりな人はある程度親しくなれば勝手に色々話してくれたりしますが、内向的な人は
- わざわざ自分から切り出してまで話したい話題がない
- 自分の話なんか誰も聞きたくないんじゃないかと遠慮してしまう
などの影響で、待っていても一向に話してくれなかったりします。
だからこそ、こちらから質問することで「何を話せばいいのか」が明確になり、ただ待っているより色々と話してくれるようになります。

質問のコツでもっとも大切なことは
「気になったら素直に訊いてみる姿勢」です。
コミュ障さんの中には「こんなこと訊いちゃ失礼かな…」などとアレコレ考えてしまって「なかなか質問できない!」という人も多いと思います。
でもハッキリ言ってしまうと、質問しないほうがよほど失礼です!
それは「私はあなたの話に興味なし」と言っているのと同義だから。
何度も言うように、
- 会話に対して前向きな姿勢
- 相手の話を聞きたがる姿勢
を見せることが、会話を続けやすくする大事な要素なのです。

フツーの雑談で訊いてNGなことってほとんどありません。
だから質問するときの基準は
「自分がされたらイヤな質問じゃないか?」
ここさえクリアできたなら訊いてOKです!
気になったことは胸の内にしまってしまわずに、質問するクセをつけましょう。
盛り上がりやすい質問の特徴は、以下の記事で解説しています。

会話が続かない原因④ 自己開示がない

内向的なコミュ障さんは「話す側」より「聞く側」にまわる機会のほうが多いし、よく言われるように「話し上手」より「聞き上手」のほうが好かれます。
だからこそ、ここまでは主に聞き方の改善点をお話ししてきました。
ただ、ずーっと聞き役に徹してしまうのは「問題アリ」なのです!
それはなぜか?
逆の立場になって考えてみましょう。
あなたは、まったく話さない人(=よく知らない人)に対して、自分のことをアレコレ話したいと思うでしょうか?
…フツーは思いませんよね(^^;;
誰だって、よく知らない人に自分の本音やプライベートなことを打ち明けるには抵抗を感じるはずです。
「この人はどんな人なんだろう…」
「私に好意的に接してくれるかな…」
「プライベートなことを話しても大丈夫かな…」
と警戒もしているはずです。
そんな心境のままでは、相手はなかなか話してはくれません。

会話を続けるには、
「この人にならもっと色々話してもいいかな」
と思ってもらうことが大切です!
そのためには聞き方のスキルや質問のスキルももちろん必要ですが、「適度に自己開示をして相手の警戒心を解くこと」も同じくらい大切な要素です。
つまり自己開示することは、
聞き上手に近づくための一つの手段でもあるんですね!
あなたがオープンになるからこそ、相手もオープンになってくれやすくなります。
聞き上手を目指すにしても、「100%聞き役に徹する」はNGと心得ましょう。

「話す」と「聞く」のベストな割合については、こちらの記事で詳しく解説しています。

そんなコミュ障さんはまず、
- 相手が振ってきた話題に関する私の話をする
- その場にあるもの・見えるものに関する私の話をする
ここから始めましょう。
● 食事中に

だいたい夜ごはんはスーパーでお惣菜買って帰るんですけど、週に3日は唐揚げ食べてるんですよ。

これくらいなら少し頑張ればできそうじゃないですか?
- 相手が何か話したあとに同じ話題で話す
という方法もオススメです。
例えば、
- 相手が「最近行った場所」について話してくれたら、私も「最近行った場所」について話す
- 相手が「健康面で気になること」について話してくれたら、私も「健康面で気になること」について話す
といった具合です。
この方法なら内気な人でも無理なく自分の話を披露できることでしょう。

続かない原因は相手にあるかも

会話が続かない時に見直したいポイントを一通り解説してきました。
これらを改善していけば、必ず今までよりも会話が続くようになっていくでしょう。
それでも「まったく会話が続かない…」というケースも出てきますが、もしかしたら原因は相手側にあるのかもしれませんよ。
例えば、相手がこんな状況だったらどうでしょう?
- 極度の人見知りで緊張していた
- 重度のコミュ障で黙りこんでしまった
- 心配事があって上の空だった
- 疲れが溜まっていて人と話す気分じゃなかった
これなら会話が続かないのも仕方ないなって感じじゃないでしょうか。
きっとあなただって、せっかく他人が話しかけてくれたのに、これらの原因のせいで上手く会話を続けられなかった経験ありますよね?
コミュ障さんは会話が続かないことを過剰に気にする傾向にあるので、上手くいかないと自分にばかり原因を求めてしまいがち。
でも覚えておいてください。
「相手に原因があって会話が続かないケースも山ほどある」ということを!

まとめ
- 3回に1回は自分から話題を振れてる?
自分から一切振らないと「会話する気がない」と思われる危険アリ! - 話を聞くときリアクション送ってる?
リアクションがないと相手は不安になって話を早く切り上げる! - 相手の話に対して質問してる?
質問すれば相手は答えてくれるので会話が続く! - 適度に自己開示してる?
自己開示しないとあなたがどんな人かわからないので相手は心を開けない! - 相手は会話に積極的?
会話が続かない原因は相手にある場合も多々ある!