元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
コミュ障を改善したい!
そう思って会話術の本を読んだり、インターネットで「会話のコツ」とググってみた経験のあるコミュ障さんは多いと思います。
…どうでしたか?
と混乱してしまった人も多いかもしれませんね。
- 共通点を見つけよう
- オウム返ししよう
- 自己開示しよう
etc.
こんなふうに多種多様なノウハウを一度にバーっと並べられたら
「なんかコミュ障治すのってメンドくさいかも…」
と感じてしまうのも無理ないと思います。
もちろんこれらのノウハウも間違ったことを言ってるわけではないし、コミュ障を改善するにはこういったスキルを習得していくステップも絶対に必要です。
でもまずは、「会話を通してやるべきこと」を理解することが大切なんです。
- 何のために会話をするのか
- どんな会話をすれば人と親しくなれるのか
- 「コミュ障の会話」と「コミュ障じゃない人の会話」とでは何が違うのか
といった根本的な部分を理解してからスキルを学んでいったほうが、圧倒的に早く成長できます。
元コミュ障の現役コミュニケーション講師が詳しく解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
そもそもコミュニケーションとは?
コミュニケーションの語源は、ラテン語の「communis(コミュニス)」と言われています。
Communisとは、「共有する」「分かち合う」といった意味です。
つまりコミュニケーションって「共有すること」なんですね。
なにを共有するのか?
あなたが苦手としている会話・雑談で共有すべきもの、それは「お互いの人がら」です。
人がらとは、一言でいえば「その人の人間らしい部分」のことです。
具体的には
- 性格
- 気持ち
- 考え
- 好み
- 体験したこと
などを指します。
- あなたの人がらを伝える
- 相手の人がらを引きだす
そうやってお互いの人となりを共有しあっていくことで会話は楽しくなるし、仲も深まっていくのです。
コミュ障さんが人と仲良くなれない一番の原因は、この「人がらの共有」がほとんどできていないことにあります。
「私がどんな人間なのか」が伝わらないので、相手から興味を持たれることはない。
逆に「相手がどんな人間なのか」を知ることもできないので、相手に興味を持つこともない。
これでは親しい関係になるのは難しいでしょう。
「誰かと深い関係を築きたい」
「もっと人との会話を楽しめるようになりたい」
そんな気持ちがあるのなら、少しずつでも「人がらの共有」を心がけていきましょう。
自分の人がらを伝える
人がらの共有をする上で欠かせないのが、あなたの人がらを伝えることです。
ところであなたは「伝えること=自分の話をすること」だと思っていませんか?
もちろん自分の話をすることもとっても大切です。
あなた自身のことを知ってもらうことで、親しみを感じてくれる人もいるでしょう。
でも実は、話すこと以外でも伝えるべきことはたくさんあるのです。
会話が上手い人というのは、話すときだけでなく、聞くときも、そして表情・口調・外見などでも自分の人がらを伝えています。
例えばこんなふうに…
● 相手の話にリアクションして感じたことを伝える
例えば「ホントに〜!?」と相槌を打つことで「あなたの話にビックリしたよ」という感想が伝わる
● 聞いていく中で気になったことを質問する
質問することは「もっとあなたの話を聞かせて!」の意思表示
● 笑顔を向ける
「敵意はありません」「あなたとの会話を楽しんでいます」という意思を伝える
● 表情や口調に変化をつける
言葉以外でも自分の気持ちを伝える
● 清潔感や身だしなみを整える
「私はちゃんとした社会性のある人です」と示す
こうして見てみると、一見バラバラに思えるコミュニケーションスキルも「自分の人がら(気持ち、好意、スタンスなど)を伝える」という一つの目的に基づいているものだと理解できるのではないでしょうか。
コミュ障さんの多くは
- 自分の話をしない
- リアクションが薄い
- 遠慮して質問しない
- 笑顔が少ない
- 声が一本調子で起伏が少ない
などの特徴があり、「よくわからない人だなぁ」と思われてしまっています。
そして人は「よくわからないもの」を警戒する心理を持っているので
「会話したくないのかな…?」
「私のこと嫌ってるのかな…?」
などとマイナスの先入観を与えてしまい、距離を置かれてしまうのです。
「よくわからない人」というイメージから抜け出していけるよう、できるところから改善していきましょう!
相手の人がらを引き出す
では対する「相手の人がらを引き出す」にはどんな手段があるでしょうか。
人がらをさらけ出すかどうかは相手が決めることなので絶対の方法はありませんが、例えば次のようなことをしていくとオープンになってくれやすくなります。
● 相手が話しているときにしっかりリアクションを返す
リアクションがあると相手は気持ちよくなって色々しゃべってくれる
● 相手の意見を否定しない
「敵意はありません」と示すことで心を開いてもらいやすくなる
● 笑顔を向ける
相手はリラックスできて饒舌になる
● 清潔感や身だしなみを整える
「この人には近寄りたくない…」という不安を取りのぞく
見てわかるように、上で紹介した「私の人がらを伝える手段」とかなり似通っていますよね。
それはなぜかというと…
人間関係とは鏡だからです!
つまり、あなたの与えたものが返ってくるんですね。
「私はこんな人ですよ」
「あなたに敵意はありませんよ」
「もっと親しくなりたいと思っていますよ」
という意思表示をすることで、相手はあなたに好意や安心感を感じて、人がらをさらけ出してくれるようになります。
そういった意味では、相手の人がらを引き出すためには
● 適度に自分の話をする
も欠かせません。
あなたが自分のプライベートなことを打ち明けるからこそ、それにつられて相手もプライベートなことを話してくれるようになります。
簡単な例を出すと、いきなり「出身はどちらですか?」と訊かれるよりも、「私は新潟が地元なんですけど、あなたはどちらですか?」と訊かれたほうが、素直に答えようという心境になるのではないでしょうか?
こうした心の動きのことを「自己開示の返報性」といいます。
人間関係において最も重要な法則の一つなので、ぜひ覚えておいてくださいね。
こちらで詳しく解説しています。
そしてもう一つ欠かせないのが
● 相手の人がらにフォーカスして質問する
です。
例えばこの人になにか質問するとしたら、あなたならどんな質問をしてみるでしょうか?
コミュ障さんにありがちなのが
「どこで習ってるんですか?」
「いつから習い始めたんですか?」
「月いくらくらいかかるんですか?」
などの質問です。
もちろん、こういう質問も全然していいのですが、最後までこんな調子では会話は盛り上がっていきません。
なぜなら「情報にしか注目していないから」です。
それよりももっと、相手自身について尋ねてみましょう。
「習いはじめたキッカケとかあったんですか?」
「はじめてから何か変化はありましたか?」
こんな質問をすれば、相手の考えやエピソードといった「その人ならではの話」を引き出すことができて、会話はもっと楽しくなっていきますよ。
こういう質問のことを「人がら質問」といいます。
こちらで詳しく解説しています。
まとめ
- コミュニケーションとは本来「分かち合う」という意味
- 自分の人がらを伝えるには、個人的な話をしたり、好意的な姿勢を示すことが大切
- 自分の人がらを伝えていけば、つられて相手も人がらを出してくれるようになる
「色々やることがあって大変そうだな〜」と感じたかもしれませんが、一度にすべてをやる必要はありません。
(というかフツーはできません^^;)
まずは今のあなたでも無理なくできそうなことを一つ選んで実践!
しばらくするとあまり意識しなくても自然とできるようになっていくので、そうしたら再びできそうなことを一つ選んで実践!
そうやってできることを一つずつ着実に増やしていきましょう。
それが結局は、もっとも確実なコミュ障の改善方法なんですから^^
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