元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
今回は、コミュ障さんに知ってほしい人間関係の最重要法則を紹介します。
それはズバリ、「返報性の法則」 です!
返報性とは言葉のとおり、「与えたものが返ってくる」ということ。
例えば、
- 親切にすることで、相手も親切を返してくれる
- 笑顔で接することで、相手も笑顔になってくれる
- 相手に興味を持つことで、相手も興味を寄せてくれる
といった具合です。
逆に返報性は、マイナス方向にも作用します。
- 敵意を示せば、相手も敵意を示す
- 不機嫌な顔で接すれば、相手も不機嫌になる
- ないがしろに扱えば、相手もないがしろにしてくる
このように、人間関係のあらゆる部分に返報性は関わってきます。
つまり、人といい関係を築きたければ「自分がとられて嬉しい態度を相手にとってあげる」がコツです。
その返報性の中でも、コミュ障さんにとくに意識していただきたいのが「自己開示の返報性」です。
今から詳しく解説していきます!
「自己開示の返報性」で深い関係ができる
そんな悩みを抱えているコミュ障さんは多いと思います。
実は、ここでも返報性の法則が作用しています。
つまり、他人から心を開いてもらえない一番の原因は
「あなた自身が心を開いていないから」!
これに尽きます。
自分の内面やプライベートをありのままに伝えることを心理学では「自己開示」と言いますが、コミュ障さんは自己開示量が絶対的に足りていません。
「そもそも話す量が少なすぎる」というのもありますが、話している内容にも自己が含まれていないケースが非常に多いです。
そんな一般的な「情報」ばかり話していないでしょうか?
表面的な関係から抜け出したいなら、あなたの気持ちやプライベートなことをオープンにしていきましょう。
あなたがオープンになるからこそ、相手もまたオープンになって色々打ち明けてくれるようになります。
これが「自己開示の返報性」です。
自己開示のコツを身につけよう
ただ、コミュ障さんの多くは「自己開示しようにもやり方がわからない」という壁にぶつかります。
そこで今から、自己開示のコツを5つのステップでお伝えしていきます。
できることから始めていきましょう!
ステップ① 自己開示は質より量と心得る
コミュ障さんは自己開示を重く捉えすぎです。
とくに話すようなことないよ…。
などとアレコレ考えて話せなくなってしまいます。
「面白い話や興味深い話をしなきゃいけない」という考えをまずは改めましょう。
もっと気軽に話していいんです!
取るに足らないようなことでいいんです!
「甘党だからスーパーに行くとついついチョコレート買っちゃいます」
これも立派な自己開示。
こんな話でも、あなたの人となりが伝わって相手は親しみを感じてくれます。
もちろん、それ一回で深い関係になれるわけではありませんが、自己開示で大事なのは「質より量」です。
量を重ねていくうちに親しみが湧いてきて、徐々に深い話も共有しあえる関係になっていきます。
ステップ② 今の話題に関する「私の話」をしよう
実際の会話で自己開示できるようになる第一歩は、「今の話題に関する私の話をしよう!」と心がけることです。
例えば次のように。
会話例①
朝、暑さで目を覚ましちゃいましたよ。
会話例②
三日連続なのでさすがに飽きてきました。
これくらいなら、内気なあなたでもすぐにできそうじゃありませんか?
何度も言いますが、まずは「質より量」が大事なのでウケを狙ったりする必要はありません。
質は後からついてくるもの。
量をこなして「自分の話をすること」に慣れるのが最優先です!
ステップ③ 好き嫌いを伝えてみよう
自分の話をすることに慣れてきたら、少しずつ内面をさらけ出していきましょう。
内面と言っても色々ありますが、オススメは食べ物や芸能人など、軽い部分の「好き嫌い」をハッキリ伝えることです。
好き嫌いの主張が苦手というコミュ障さん、多いと思います。
おそらく嫌われたり反発されるのを恐れるあまり自己主張を控えてしまうのだと思いますが、「そんなの好きでも嫌いでもどっちでもいいじゃん!」という些細なことですら自分の意見を濁してしまう人がいます。
例えば、あなたは納豆が大好きだったとします。
でも他人から「納豆って美味しくないよね〜」と聞かれたときに
「う〜ん、どうですかね〜」
なんて答えを濁していないでしょうか?
こういうよくわからない答えを返すと、そこで会話は終わります。
相手からしてみれば、あなたが納豆好きかどうかなんて、ぶっちゃけどっちでもいい話です。
たしかに「実は納豆好きなんです」と言えば「え〜、どこが美味しいの⁉︎」なんて言われてしまうかもしれませんが、そんなことで人として嫌われることはまずありません。
むしろ納豆論争が起こって会話が盛り上がる可能性だってあります!
だけど、
かと言って、嘘ついて『嫌い』っていうのも抵抗あるな。
なんてウジウジ考えて曖昧な答えを返せば、「よくわかんないし、もういいや~」と会話を打ち切られてしまいます。
あなたが意見をハッキリ伝えることで、相手も会話する気になってくれます。
あなたが本音を見せることで、相手も本音を見せてくれるようになっていきます。
ステップ④ 相手が自己開示したら自分も開示しよう
「あなたが自己開示することで、相手も自己開示しやすくなる」。
これは逆もまた然りです。
つまり、相手が自己開示したあとであれば、あなたにも返報性が作用して自己開示しやすい心理状態になっているということ。
そんな時には、返報性の力を借りて自分をオープンにしていきましょう!
時には「それを話すのはちょっと抵抗あるな…」と感じてしまう話題もあると思うので、どうしても話したくないことまで無理して話せとは言いません。
でも、仲良くなりたい人がちょっと深い部分を打ち明けてくれたときには、ぜひ勇気を出して、あなたも同程度の自己開示をしてほしいのです。
相手の立場で考えてみてください。
せっかく自分が素を見せたのに、相手は変わらず「上辺」という仮面をかぶったままだったら…?
これほど虚しいことってありませんよね。
と思われ、壁を作られても仕方ありません。
人間関係は良くも悪くも返報性です。
あなたが壁をつくれば、相手も壁をつくります。
あなたが気を使いすぎれば、相手も過剰に気を使います。
上辺だけの関係から抜け出したければ、時には勇気を出して心を開きましょう!
ステップ⑤ マイナス面の自己開示は好感を得る最強の力
人間である以上、誰にだって欠点はあります。
失敗だってたくさんします。
そんなこと誰しもわかっているはずですが、やっぱりマイナス面って人にはなかなか言いづらい部分かもしれませんね。
でもだからこそ、共有できた人とは特別な関係を結べる可能性が一気に高まります!
そのためにはもちろん、自己開示の返報性が有効です!
あなたが自身の不完全さを見せるからこそ、相手は「この人ならちょっとくらいダメな部分を見せても受け入れてくれそう」と感じて自然体になれます。
つまり、先に自分のマイナス面を話すことで、安心して弱みを見せられる環境を整えてあげることができるのです。
これから友達や恋人を作っていきたいなら、マイナス面の自己開示ははやめにマスターしましょう!
コツはこちらの記事で解説しています。
まとめ
- 自己開示は質よりも量が大切と心得る
- 会話が始まったら「今の話題に関する自身の話」をする
- 好き嫌いをハッキリ伝える癖をつける
- 相手が自己開示したら、それに乗っかって自己開示する
- 深い関係になりたい人に対してマイナス面の自己開示をする
当ブログの管理人・みやたさとしは、コミュ障によりそう話し方教室を運営しています。
この無料動画レッスンでは、教室でお伝えしているたくさんのノウハウの中から2つのスキルを厳選して紹介!
コミュ障な方でも簡単♪
そして今より会話が続くようになる!
ぜひ活用してみてください^^
しつこく勧誘メールが届くことはございません
安心してご登録ください