元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
このサイトでは、コミュ障さんが抱える様々なお悩みをわかりやすく解決していきます!
【今回のお悩み】
どうやって会話を続ければいいでしょう?

会話とは相手がいて初めて成立するものです。
相手という「自分でコントロールできない存在」がいる以上、予想外の話題や質問を急に振られるケースはいくらでもあります。
(だからこそ会話は楽しくもあるのです!)
つまり、返す言葉がとっさに思いつかないことは誰にでも起こることです。
そもそも僕たちのような内向的な人は「よく考えてから話す」という特徴を生まれながらに持っています。
言葉がスルスルと出てくる外向型人間と比べれば、話すまでに時間がかかってしまうケースは必然的に多くなります。

まずはそのあたりのことをしっかりと受け止めましょう!
そうすれば少しは気が楽になるのではないでしょうか?
コミュニケーションにおいて完璧主義は足かせにしかなりません。
とはいえ、言葉につまって会話が止まってしまう頻度はできるだけ減らしていきたいですよね?
そこで今日は、「返しが思いつかない時の対処法」を解説していきます!


対処法① 考えているそぶりをハッキリ示す

雑談には「3秒以内に答えなきゃいけない」なんてルールはありません。
だから とっさに返しが思いつかないのなら、考えればいいだけの話です。
おしゃべりな外向型のように、ポンポンと言葉のラリーが続くのに憧れている人もいるかと思いますが、そこは生まれ持った気質が大いに関係してくるのでできなくても仕方ありません。
それに、じっくり考える姿勢は相手から見たら
「思慮深くて丁寧に返事をしてくれる人」
というプラスのイメージにつながることも多々あります。
逆に何でも即レスしちゃう人は
「よく考えないでものを言うテキトーな人」
「本当のことを言っているのかイマイチ信用できない人」
というマイナスイメージを持たれることも少なくありません。
考える間は全然あっていいんです!

ただ、この時に大事なポイントがあります。
それは、「今、話すことを考えてますよ」と相手に明確に示すことです。
言葉につまることはあってOKですが、そこでフリーズ(沈黙)してしまうと相手との関係に支障が出る恐れがあります。
あなたが無言で固まったままだと相手は
それとも気に障るようなこと言っちゃったのかな?
もしかして聞こえてなかったのかも…?
などと困惑してしまいます。

雑談において一番嫌われるのは「よくわからない人」です!
「何考えてるのかよくわからない人」と思われないよう、考え中のポーズははっきり示しましょう。
- 「え、なんだろう。ちょっと考えてもいいですか?」と断りを入れる
- 「う~ん、そうですね~」と考え中であることを言葉で示す
- 首をひねったり、あごに手を添えたりして考えるそぶりをする
こういった行動をとれば、相手も安心して待ってくれるでしょう。
もしどうしても話したくないことを訊かれたときは、「すみません、それはちょっと…」と申し訳なさそうに言えばほとんどの人はわかってくれます。

対処法② 相手にしゃべってもらう

会話とは結局のところ無駄話です。
就職活動の面接じゃないんですから、律儀にすべての質問に答える必要はありません。
「ありません」
「わかりません」
たまにはそんな答えだっていいのです。
もちろん「わかりません」と一言返すだけだと、そこで会話は終わってしまいます。
そんなときに便利なのが「質問お返し」です。
例えば、

○○さんはどんな映画が好きなんですか?

こんな具合に、自分がされた質問をそのまま返してみましょう。
これなら話すのが苦手な方でも簡単に会話を続けることができます^^
「あなたと会話する気がありますよ」という意思表示にもなるので、質問にうまく答えられなかったからといって相手に悪い印象を持たれることもありません。
「質問お返し」については、次の記事で詳しく解説しています。
とても便利なスキルなので、コミュ障さんは早めに習得しておきましょう!

対処法③ とりあえずオウム返し

ここまで紹介した方法はおもに「相手から話題を振られたとき(質問されたとき)」の対処法でした。
でも時には、自分から質問してみたけど微妙な答えしか返ってこなくて「どんなコメントを返せばいいんだ…」と困惑してしまう場合もありますよね。
例えば、次のような具合です。


↑月一ペースくらいで行ってるものと予想し質問


↑微妙な答えだったので、なんと返したらいいかわからず困惑
とっさに気の利いたコメントを返そうにも、なかなか浮かんでこない時もありますよね。
そんなときは「とりあえずオウム返し」がオススメです。
オウム返しを使うメリットとしては、
- 相手の言葉を繰り返すだけなので特別なスキル不要
- 黙ってしまったり「へぇ〜」と気のないあいづちを打つよりは「ちゃんと聴いてあげた感」が出る
があります。
また、
- オウム返ししている数秒間、時間を稼ぐことができる
これも大きなメリットです。
その数秒間のあいだに
- 「たまに映画館行くと、『やっぱり迫力が違うな〜』って感じますよね」などの感想
- 「Amazonプライムとかで観るほうが多いんですか?」などの次の質問
が思いついたりするものです。
こんなコメントや質問が返せれば、そこからさらに
「映画館行くときは絶対ファーストデーとかレディースデーとか、安くなる日に行く」
「映画館行くとついポップコーン買っちゃうけど、全部食べきったためしがない」
「Amazonプライムで見たい作品があっても、別料金がかかるときは無料になるまで待つ」
といった、相手の人間性がわかるお話が聴けるかもしれません。
オウム返しは困ったときの一手として最適です!

オウム返しについては、次の記事で詳しく解説しています。

まとめ
- 考えてから話せばOK(ただし、考えるそぶりをハッキリ示すこと)
- 同じ質問を返して相手にしゃべってもらう
- 相手から微妙な答えが返ってきたときは、とりあえずオウム返し