元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
このサイトではコミュ障さんが抱える様々なお悩みをわかりやすく解決していきます!
【今回のお悩み】
コミュ障を治せば、ネガティブ思考も治りますか?

そうですね、関係はあります。
両者の関係としては、
ネガティブ思考が原因でコミュ障が悪化
↓
コミュ障が原因でネガティブ思考がさらに悪化
↓
ネガティブ思考が原因でコミュ障がさらに悪化
という負のスパイラルが存在しています。
そして
コミュ障が治れば負のスパイラルも解消されて、ネガティブ思考も緩和される
と僕は考えています。
今から詳しく解説していきます。


コミュ障とネガティブ思考

コミュ障さんには「人からどう思われるかを人一倍気にする」という特徴があります。
いわゆる「自意識過剰」です。
これはまさにネガティブ思考が関係しています。
自分の考えを言ったら否定されちゃうかも…
「○○が好き」なんて言ったら、変人扱いされちゃうかも…
などとネガティブな未来を勝手に想像して、自身の考えや好き嫌いを話せなくなってしまいます。
こんな質問したら怒らせちゃうかも…
などと勝手に不安になって、突っ込んだ質問ができなくなってしまいます。

するとどうなるか?
どうしても会話の中身は当たり障りのないものになります。
「今日の最高気温は30度超えるらしいですね」
「今日はどちらからいらっしゃいましたか?」
「このブランド、最近流行ってますよね」
こんな会話しかできなければ、誰かと顔見知り以上の関係を築くことはできません。
結果、
友達も恋人もできない自分はいらない存在なのかな…
と自己肯定感がなくなって、さらにネガティブ思考に拍車がかかってしまうのです…。

まさに負のスパイラル!
早めに対処することをオススメします。
コミュ障改善でネガティブ思考も弱まる

ネガティブ思考になってしまった原因は、一人一人異なります。
- 生まれ持った性格
- 両親が気分屋だったせいで過剰に人の顔色を伺うようになってしまった
- 学生時代のいじめが原因で自分をさらけ出せなくなってしまった
- 「お前の話はつまらない」「それが好きなんてダサい」といった心無い言葉に傷ついて話せなくなってしまった
おのおの原因はあると思います。
ですが、原因はどれであれ、今からでも改善することは十分可能です!
- 人からどう思われるか気になる
- 当たり障りのない会話しかできない
- 人と仲良くなれない
- 自信をなくしてさらにネガティブに
この負のスパイラルを断つには、どこの流れを変えるのが最も有効でしょうか?
「人からどう思われているかなんて本当のところはわからないんだから、考えるだけムダ!」
「自信を持つのに根拠なんていらない!自分が信じてあげればそれが自信になる!」
自己啓発本などを読むと、このようなことがよく書かれています。
たしかにそう思えるなら苦労はありませんが、「そうは言っても…」とウジウジ悩んでしまうのが内気なコミュ障さんというものです。

となると、突破口は「② 当たり障りのない会話しかできない」です。
コミュ障を改善して、人と仲良くなる。
そして会話に自信を持つことが、この悪循環を断ち切る一番の方法です。
そのためにも、「自分の思考や好き嫌いといった『人がら』をオープンにできるようになる」は必須課題です。
コミュ障さんにとって苦手分野であることは重々承知の上ですが、放っておいても話すことへの恐怖心はなくなりません。
むしろ苦手なことは避ければ避けるほど、どんどんチャンレンジすることが怖くなってしまいます。
自分のことを少しずつオープンにしていって
「意外と大丈夫じゃん!」
「むしろ楽しそうに聞いてくれるじゃん!」
そんな実感を増やしていくことが何より大切です。
穏やかで優しそうな人を見つけて、ちょっとしたことから自己開示をしていきましょう。

詳しいやり方は、こちらの記事で解説しています。

「当たり障りのない会話」から徐々に抜け出して、まずはたった一人でいいので「親しい人間関係を作る」を目標にしましょう。
一人でも仲のいい人ができれば、その体験がモデルケースとなって、二人目三人目はもっと簡単にできるはずです。
成功体験が増えていけば「自分だって誰かにとってのオンリーワンになれるんだ!」という自信が身につき、自己肯定感が修復されていきます。
それに合わせてネガティブ思考も緩和していくことでしょう。

ネガティブ思考はあっていい

ネガティブ思考はなかなか根深いものなので、完全に消えることはないかもしれません。
でも僕は、ネガティブなときも全然あっていいと思うのです。
ちょっとくらいネガティブなことを言う人のほうが人間臭さがあって親しみやすいので、僕は好きです。
常にポジティブな人って、逆にキモくないですか?(笑)
それに考えてみてください。
ネガティブを知らない人が、他人のネガティブに共感することができるでしょうか?
…まぁ無理ですよね。
そう、自分もネガティブを知っているからこそ、他人のネガティブな気持ちを理解して寄り添ってあげることができるのです。
そして人は、ネガティブな気持ちをわかってくれた人に絶大な信頼を寄せてくれます。
つまりネガティブって、
「信頼関係を築く最強の武器になってくれるもの」
なんですよ!

不安で何も話せなくなってしまうほどのネガティブは改善した方がいいですが、たまにグチったり弱音を吐くくらいのネガティブは全然あってOK。
それも自分自身の一部として受け入れてあげましょう。
まとめ
- ネガティブ思考とコミュ障は負のスパイラルを起こしやすいので早めに対策したほうがいい
- 改善の糸口は、人がらをオープンにして当たり障りのない会話から卒業すること
- 会話を改善していい人間関係が築けるようになれば、ネガティブ思考も緩和する
- 少しはネガティブな気持ちも持っていたほうが他人のネガティブを理解してあげられるから好かれる