元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
このサイトでは、コミュ障さんが抱える様々なお悩みをわかりやすく解決していきます!
【今回のお悩み】
内気でコミュ障な僕でもプラス思考になれますか?

内向的な人の特徴の一つに「思慮深い」があります。
よく考えて行動することで大きなミスを未然に防げたり、新しいアイデアが浮かんでくることもあるので、上手く使えば大きな強みになります。
ただ、中にはリスクを考えすぎるせいでマイナス思考がどんどん加速してしまう人も…。
すると
- いつまでも失敗を後悔する
- リスクを恐れて行動できない
などの悪影響が出てしまいます。
また、人間関係においても
- 軽い冗談で言われたことにも深く傷つく
- ネガティブな発言が増え、周りに避けられる
- 本音を出すことが怖くなり、当たり障りのない会話しかできない
- ちょっとしたことで「嫌われてるかも…」と思い、人と距離を置く
などの支障をきたす恐れがあります。
そこで今日は、内向的な僕でもできた「プラス思考の身につけ方」をお伝えします!


超マイナス思考だった僕でも変われた!

僕はコミュ障だった10年ほど前まで、「超」がつくほどのネガティブ人間でした。
とくに過去に対する後悔がひどく、新卒で入社した会社を早々に逃げ出したころは
「ほかの大学に行けばよかった…」
「2年前に戻って就職活動をやり直したい…」
などと、過ぎたことを毎日のように後悔しながら生きていました。
だから言うことも後ろ向きだし、表情も暗くて笑わないしで、自分から見てもあまり関わりたくないような人間でした(-_-;)
そんなネガティブすぎる自分を変えるキッカケとなったのが、とある心理学講座に参加したことです。
そこで僕は「ABC理論」というものを教わりました。
「悩みの原因は出来事そのものではなく、自分自身のとらえ方にある」という考え方。
- A=出来事(After activity event)
- B=とらえ方(Belief)
- C=その結果生じた感情(Consequence)
を示しています。
「悩みの原因は出来事そのものではなく、自分のとらえ方にある」とはどういうことか?
例えば「会社が倒産して失業する」という出来事が自分に起こったとします。
誰にとっても「失業=不幸なこと」だとしたら、失業した人は一人残らず自分の身に起こったことを嘆くはずです。
でも中には「これは夢に向かって踏み出すチャンス!」と、前向きに行動を起こす人だっているかもしれません。
事実はひとつでも、とらえ方は無数にあります。
つまり、今よりプラス思考になりたかったら、物事のとらえ方を変えればいいのです。

僕も「コミュ障な自分を憎む生き方」から「コミュ障でよかったと思える生き方」に変わってから、まさに人生が変わりました。
今では、過去に戻りたいと後悔することもなくなり、精神面はかなり安定した自覚があります。
「凹まない」が本当のプラス思考じゃない

誤解のないように言っておきますが、「マイナス面は見ないようにして無理してでもプラスだと思いこめ!」と言っているわけではありません。
そんなのは本当のプラス思考とは言いませんからね。
嫌なことがあったら、たくさん凹んでいいんです。
泣いたっていいんです。
自分が感じた気持ちに嘘をつく必要はありません。
でも、自分の身に起こったことを全否定することからは卒業してほしいのです。
今までは100%マイナスだと思い込んでいたことの中から
「この出来事が起きたからこそ得られたものもあったんだ!」
と思えるものを1%でいいから見つけられる人になりましょう。
一番ツラい感情の波が去ったら
「めっちゃ凹んだけど、ここはよかったかも」
と思えるものを一つでいいから見つけられる人になりましょう。
それが本当のプラス思考です。

プラス思考で起きた大逆転劇

ものごとへの見方が変われば、ときには人生の大逆転だって起こせるかもしれません。
例えば、こんな話があります。
ある年、青森県に台風が次々と上陸して、農園のリンゴが9割も落ちてしまいました。
せっかくつくったリンゴのほとんどがダメになってしまったので、当然、リンゴ農家の人々は「最悪だ…」と嘆き悲しみました。
ところが中には「大丈夫、大丈夫」と落ち着きはらっている人がいたのです。
その人は言いました。
「残った1割のリンゴを『〇〇〇〇リンゴ』という名前で〇〇〇向けに一個1000円で売りましょう!」
と。
するとこれが飛ぶように売れて、ダメになってしまった分の売上げもカバーできたのです!
さて、問題です。
〇に入る言葉は何だと思いますか?
しっかり考えてから読み進めてくださいね!
正解は…
「落ちないリンゴ」として「受験生」向けに売る!
「なるほどーーー!!」
と、この話を初めて聞いた僕は心の中で叫びました(笑)
マイナス面ばかりを見ていたら、この奇跡は起きなかったことでしょう。

前向き思考に変わるトレーニング

もちろん、今までの思考パターンを変えることはそう簡単ではありません。
思考パターンとは、ようは「心のクセ」ですから。
クセを直すには、地道な積み重ねが必要です。
最後に、おすすめのトレーニング法を2つ紹介します。
プラス思考が身につく本を読む
自分の思考を自分の力だけで変えるのは簡単ではありません。
心のプロフェッショナルに頼るのが近道です。
プラス思考が身につきそうな本を読んで、思考パターンをアップデートしていきましょう!

僕のオススメはひすいこたろうさんの著書です。
クスクス笑いながら楽しく「柔軟なモノの見方」を学べますよ♪
(先ほど紹介したリンゴ農家のお話も、実はひすいさんの著書で読みました(^^))
凹むことがあったときに「よかった」を一つ探す
凹むことが起きたらちょっと立ち止まって「少しでもプラスになったことはなかったかな?」と考えてみましょう。
- 寝坊して会社に遅刻した
⇒ 久々にしっかり睡眠がとれた! - いつものお弁当が売り切れてた
⇒ 新たなお気に入りが見つかるかも! - また会話が続かなかった
⇒ みやた先生のコミュニケーション講座に行くキッカケができた!(笑)
みたいな感じですね。
何度も言いますが、心から納得できなくてもいいんです。
「久々に睡眠とれた!けど上司に怒られちゃった~(T_T)」でいいんです。
比較したらマイナスの方が大きくなってもいいので、何か一つは自分にとってプラスになったことを見つける!
それが第一歩です。

ちなみに「よかった」を探すときには、頭の中だけで考えるのでなく、紙に書き出してみるのがオススメです。
紙に書くことによって物事を客観視できるので、冷静に「よかった」を探せるようになります。
また、少し距離を置いて見つめることで「そんなに深刻に悩むことじゃないじゃん♪」と気付けることも自ずと増えていくでしょう。

まとめ
- プラス思考とは、マイナス面を見ないことじゃない。マイナスの中から1%でもプラスを見つけること
- 心の専門家が書いた本を読んで思考をアップデートする
- イヤなことがあった時、一つでいいから「だからこそ得られたもの」を考える