元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
このサイトでは、コミュ障さんが抱える様々なお悩みをわかりやすく解決していきます!
【今回のお悩み】
質問の作り方のコツはありますか?

あなたは普段、どうやって質問を作っているでしょうか?
おそらくほとんどの人は「5W1H」をもとに作っているのではないでしょうか。
- When: いつ?
- Where: どこで?
- Who: だれが?、だれと?
- What: なにが?、なにを?
- Why: なぜ?
- How: どのように?
- How many: どれくらい?
- How much: いくら?
たしかに、5W1Hから質問を作るのは簡単です。
だから会話のとっかかりとして使ってみる分にはいいと思います。
とはいえ、会話中ず〜っと「いつ行ったの?」「どこ行ったの?」「いくらしたの?」などと質問していても、会話は一向に広がっていきません。
なぜなら、5W1Hの質問では「情報」しか引き出していないからです。

じつは、会話における質問には2つの種類があります。
- 情報を引き出したり、事実確認をする「情報質問」
- 相手の人間性や、個人的な体験談を引き出す「人がら質問」
それぞれの質問の特徴は、こちらの記事で詳しく解説しています。

会話を広げられるようになりたければ、「人がら質問」を使っていくことが大切です!
ただ、質問することに慣れていないコミュ障さんは、

という壁にぶち当たってしまいます。
では、どうすれば人がら質問(=会話が広がる質問)をさっと生みだせるようになるのでしょう?
コツは、連想&ビジュアル化です。


質問の作り方① 関連ワードを連想する

人がら質問の作り方、一つ目は「連想すること」です。
例題を使って解説します。
と、お昼休みに同僚が話してきたとします。
さてこんなとき、あなたならどんな質問をしてみますか?
おそらく、こんな質問をしてみる人は多いと思います。
これは「ディズニーランドといったらアトラクションがたくさんあるよな〜」と頭の中で連想したからこそ思いついた質問です。
このように質問は、相手の話のキーワード(今回の例だと「ディズニーランド」)と関連のあるものを連想することで生まれます。
ただし「なんのアトラクション乗ってきたんですか?」だとかなり情報寄りの質問になってしまいます。
こんなときは相手の好みと結びつけて
「行くと必ず乗るアトラクションってありますか?」
「どういう系のアトラクションが好きですか?」
みたいな質問にするとさらに◎です!
では、「ディズニーランド」といったら他にはどんなものが連想できるでしょう?
ちょっと考えてみてください。

…考えました?
それでは回答例です。
キャラクター、アトラクション、パレード、季節のイベント、キャスト、グッズ、お土産、食べ物、おしゃれなホテル、ディズニーシー
ディズニーランドから連想できるイメージでもいいですね!
いつも人が多い、待ち時間が長い、世界観の作りこみがすごい、いるだけでワクワクする、リア充の巣窟
といった感じでしょうか?
ここまできたら「連想して出てきたもの」と「相手」を結びつけて質問を作っていきましょう。

例えば、こんな質問が作れます。
- シーとランドどっちが好き?
- 行ったら必ず食べるものってある?
- お土産ってたくさん買っちゃうタイプ?
- 待ち時間長いときってどうやって時間つぶす?
- アトラクションとパレードだとどっち優先する?
- キャストとして働くなら、どのポジションをやってみたい?
質問を生みだすコツ、わかってきましたでしょうか?
質問の作り方② 頭の中でビジュアル化する

人がら質問の作り方、二つ目は「頭の中でビジュアル化すること」です。
今回も例題を使って解説します。
と、知人が話しかけてきました。
そうしたら、相手が引っ越しする過程を頭の中でビジュアル化していきましょう。
ビジュアル化していく中で
「ここでこの人はどんな行動をとったんだろう?」
「このシーンではどんなドラマがあったのかな?」
などと質問したいことが思い浮かんできます。
まず、相手が「SUUMO」などで物件探しをするシーンをビジュアル化すると…
- 物件はすぐに決まったのかな?
→ 物件選びは時間かかりましたか? - どんな条件で検索していたんだろう?
→ ゆずれなかった条件はありますか?
といった要領で質問を作ることができますね。
同様に、今の実家の様子をビジュアル化すると…
- 引っ越しの準備は順調ですか?
- ご両親は寂しがっていませんか?
- ◯◯さんの部屋って物多いですか?
晴れて一人暮らしをはじめたシーンをビジュアル化すれば…
- 自炊する予定なんですか?
- 「こんな部屋にしたい」みたいな理想はありますか?
などの質問を作ることができます。

ビジュアル化に必要なのは想像力です。
「うまく想像できません…」という方には、オススメのトレーニング法があります。
それは、「小説を読むこと」です!
絵のない小説を楽しむには、登場人物の姿や行動、彼らがいる場所を頭の中でビジュアル化しながら読み進める必要があります。
これが想像力を鍛えるいいトレーニングになるんですね!

効果的な読書方などはこちらの記事で詳しく解説しています。

万能質問を覚えておけば「質問できない」を回避できる

どうしても連想やビジュアル化が苦手な方のために、あらゆる話題に使える万能の質問を3つ紹介します。
とりあえずこれさえ覚えておけば「まったく質問できない…」という事態を避けることができますよ!
万能質問① 「例えば?」
相手の話が曖昧なときには、「例えば?」と質問することでより具体的な内容を引きだすことができます。
話の内容が具体的になればなるほど、連想やビジュアル化もしやすくなりますよ。
⚫︎ 会話例

例えば何して遊ぶんですか?

万能質問② 「キッカケは?」
人が自発的に起こした行動には、何かしらはじめたキッカケがあります。
そこには相手なりの価値観があって、人がらが色ごくあらわれる部分です。
相手への理解を深めたいときにぜひ使ってみましょう!
⚫︎ 会話例

転職したキッカケは何かあったんですか?

万能質問③「どんなところが好きなの?」
どの芸能人にもファンとアンチが存在するように、人の好き嫌いは千差万別です。
そして好みとは、その人の人がらそのものです。
仮にあなたが全く興味のないものを相手が「好き」と言ったときでも、「興味ないし…」とスルーすのでなく理由を尋ねてみてください。
たとえあなたは1ミリも興味がないことでも、相手が好きと言っている以上、そこには必ず相手が感じている魅力があります。
自分の好みはいったん脇に置いておいて、相手の言う「好き」を理解しようと努めてみましょう。
よくよく聞いてみると、「なるほど、そんな見方もあるのか!」と新しい発見につながったりして、意外と楽しかったりするものですよ。
もちろん「好き」だけでなく、
- どんなところが嫌いなの?
- どんなところが苦手なの?
など、他の感情に対しても使うことができます。
⚫︎ 会話例

まだ読んだことないんですけど、どんなところが面白いんですか?

連想が苦手な方は、まずはこの3つの質問を意識して使っていきましょう!

まとめ
- 関連ワードを連想して、出てきたワードと相手と結びつける
- 話の内容を頭の中でビジュアル化して疑問点を探す
- 3つの万能質問を覚えておく
練習時間もたっぷり用意していますので、質問力をしっかり身につけたい方はぜひご活用ください♪
