元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
このサイトでは、コミュ障さんが抱える様々なお悩みをわかりやすく解決していきます!
【今回のお悩み】
どうすれば深い話ができる関係になれるでしょう?

「どれくらい深い話ができる間柄なのか」は相手との親密度をはかるバロメーターです。
知り合ったばかりのときに表面的な会話しかできないのは仕方ありません。
ただ、いつまでたっても深い話に進むことができないと、誰かと友達や恋人になることが難しくなってしまいます。
表面的な会話から抜けだせない人には

そんな心のブレーキがかかっているはず。
では、どうすれば心のブレーキをはずして深い話へと持っていくことができるのでしょう?
その方法を解説していきます。


表面的な話・表面的じゃない話とは?

そもそもどういう話が表面的で、どういう話が表面的じゃないのか?
このあたりから整理していきたいと思います。
表面的な会話とは、一言でいうと「誰とでも話せる話題」です。
「今日も暑いですね~」とか
「今日はどこから来ましたか?へ〜、近くていいですね」とか
「さっき新しくできた定食屋に行ってきたけど、安くてウマかったです!」とか
いわゆる「世間話」ですね。
「個が薄い話」とも言えます。

対する表面的じゃない話(=深い話)とは「信頼できる一部の人にしか打ち明けられない個人的な話」です。
例えば、
「実は…職場に気になる人がいるの」みたいな恋バナ
「今の仕事を続けるのと転職するの、どっちがいいだろう」みたいな人生相談
「うちの会社は人使いが荒くてホントやってられないよ!」みたいなグチ
「じつは独立するのが夢で、こっそり勉強しているんです」みたいな将来の夢
「これって絶対おかしくない?」みたいな強い感情を伴った意見
他には人生観や誰にも言ったことない秘密、他の記事で書いた弱みや失敗談もそうですね。
このように、「よく知らない相手に話すのはちょっと抵抗あるよね」的な内容が深い話と言えます。

ちなみに弱みや失敗談といった「マイナス面の話」は、人と親しくなる上で必須のネタです。
ぜひとも話せるようになりましょう!
コツは以下の記事で解説しています♪

表面的な会話が持つ役割

見比べてみるとわかるように、当然、深い話をしたほうが仲が深まる可能性は高いです。
ただ、「よく知らない相手に話すのはちょっと抵抗ある」と書いたように、深い話は誰にでもできるものではありません。
出会ったばかりの人、普段関わりがない人に深い話ができないのは自然なことだと思います。
つまり、
「深い話ができる間柄になるには、その前に表面的な会話を積み重ねることが必須」
ということです。
だから天気や季節の話題って、あなたが思っている以上に大事な役目を持っているのです。
「天気の話なんかしたって意味がない」
そう思って話さないのは大間違いです。
天気の話すら気軽にできない人と、もっと深い話ができるわけがありません。
他にも表面的な会話には、以下のような役割・メリットがあります。

第一、深い関係になれたからといって、ずーっと深い話をするわけではありません。
(そんなの疲れちゃいますから(^_^;)
どんなに深い関係の相手とだって、表面的な(というか軽い)会話はたくさんします。
なにか食べた、なにか買った、
電車に乗った、仕事をした、
雨が降った、雪が降った、
暑くなった、寒くなった…
そんな会話が80%以上を占めています。
人の生活ぶりって一人一人全く違うので、自分では当たり前だと思っていることを話してみるだけでも「そんなことしてるの!?」って相手が面白がって聴いてくれたりします。
もちろん逆に、「私もそうなんです~!」と共感してくれることも多々あります。
- 違いを見つけて面白がる
- 同じところを見つけて共感しあう
これもまた会話の楽しさです。
そうして徐々にお互いの人間性を知りあうことで、親しみが湧いてくるものなんですね!

まずは軽い世間話とか、どうでもいい近況とか、軽い会話を気軽にできる関係を目指していきましょう。
深い話に手をだすのはそれからですよ。
徐々に深く掘り進めよう

- 表面的な会話や軽い会話を積み重ねて、そこそこ信頼関係ができている
なおかつ
- 「この人とはもっと親しくなりたい!あわよくば友達や恋人同士になりたい!」と思っている
であれば、ここはもう深い話の出番です!
ここでいつまでも足踏みしていたら「友達・恋人になりたい」という願望を叶えるのは難しくなってしまいます。
「私とはこれ以上深い関係になる気はないのかな…」と相手は壁を感じてしまうからです。

では、どうすれば深い話が披露できるのか?
一つの例を使って解説していきます。
今のあなたにとって深い話とは、底が見えない大きな穴です。

あなたはこの穴に入らなければいけません。
でも深くて底が見えないから
(突然こんな話をしたらどう思われるかな…)
(ドン引きされて嫌われちゃうんじゃ…)
と不安になって足がすくんでしまうのです。
どうすればこの穴を安全に下りられそうでしょうか?
答えはこうです!

そう、「階段を作って一段ずつ下りていくこと」!
つまり、

これを繰り返すことで、徐々に本音の付き合いができるようになっていきます。
ほんの少しだけ深い話とはどんな話か?
先ほど深い話とは「信頼できる一部の人にしか打ち明けられない個人的な話」と言いました。
ここから「信頼できる一部の人にしか打ち明けられない」の部分をごっそり取りのぞきましょう!

「個人的な話をしてみる」
まずはこれだけでOKです!
個人的な話をするには、「今の話題に関する私の話をしよう」という意識を持って会話にのぞみましょう。
例えば、
「だんだん寒くなってきましたね~」みたいな気候の話になったら、「そうですね」で終わらせずに「そろそろストーブ出さないとな〜」と付け加えてみる感じです。
これくらいならコミュ障さんでも無理なく話せますよね?

同じように
「お昼どこで食べてきたの?」と聞かれたら、「吉野家です」で終わらせずに「今月ピンチなので三日連続で『牛丼並』です」
「お仕事は何されてますか?」と聞かれたら、「経理です」で終わらせずに「今の時期は死ぬほど忙しいんですよ」
どれだけ軽い内容でもいいので、個人的な話をすることに慣れていきましょう!
おそらく、「三日連続で吉野家です」なんてことですら「普段ほとんど話してなかった…」と感じたコミュ障さんは多いんじゃないでしょうか?
それでいきなり「深い話をしよう!」と思っても、できないのは当たり前。
一段ずつ着実に深めていきましょう!
まとめ
- 深い話=一部の信頼できる人にしか話せない個人的な話
- いきなり深い話をするのでなく、徐々に掘り進めていくのがセオリー
- まずは「今の話題に関する私自身の話」をすることに慣れよう
深い話をできる関係になりたいなら、こちらの記事もオススメです♪
