元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
このサイトでは、コミュ障さんが抱える様々なお悩みをわかりやすく解決していきます!
【今回のお悩み】
やはり口下手な人の話って退屈で聞きたくないものでしょうか?

最初にズバリ答えを言うと…
口下手だけが原因で「退屈だ」「聞きたくない」と思われることはほとんどありません。
なぜなら、人が他人の話に「興味を持つかどうか」は次の3つの要素が関係してくるからです。
- 話し手のトークスキル
- 話題に対する関心
- 話し手に対する好意
たとえ「話し手のトークスキル」がつたなかったとしても、他の要素がある程度満たされていれば相手はこころよく話を聞いてくれます。
それぞれの要素について、今から詳しく解説していきますね!

さらに、
- 相手が退屈しているかどうかを見極める目安
- 相手が退屈してそうな時にとるべき手段
についてもあわせてお伝えしていきます。

興味/退屈を左右する3つの要素
一般的に、「人が他人の話に興味を持つかどうか」は3つの要素で決まります。
① 話し手のトークスキル
「口下手だけが原因じゃない」とは言ったものの…
もちろんトークスキルも重要な要素の一つです。
たとえ同じ内容であっても、話し手の表現力やネタの構成、目のつけどころなどによって話の面白さには雲泥の差がでます。
次の二つの話を読み比べてみてください。
● Aパターン
この前、彼氏とディズニーランド行ったんですけど、彼の服装がダサくて一緒にいるのがちょっとイヤでした。
● Bパターン
この前、付き合いたての彼氏とディズニーランド行ってきたんですよ。
舞浜駅前で待ち合わせして、私が先に着いたのでウキウキしながら待ってたんです。
しばらくして次の電車に乗ってきた人が改札から出てきたんですけど、その中に上下デニムの男性がいたんです。
芸人のスギちゃんみたいな感じで「あの人、めっちゃダサいな〜」なんて思いながらボーッと眺めてたら、手ふりながら向かってくるの。
「うわ、スギちゃんこっち来た〜!?」と思ってよくよく見たら…、私の彼だったんです!
もう一緒に歩くのが恥ずかしくて…。
せっかくのディズニーが台なしでしたよ!
話の内容自体は同じですが、おそらくBパターンのほうが興味を引かれたのではないでしょうか?
- 具体的に表現する
- セリフや心の声を入れる
- 結論やオチは最後に伝える
(わかりやすさ重視のビジネス会話では結論から話すのが○)
こんな工夫をしてみると相手の食いつきがよくなりますよ。
② 話題に対する関心の度合い
例えば、あなたが好きなマンガについて語った場合、相手もマンガ好きであれば食いついてもらえる可能性は高くなります。
逆に普段まったくマンガを読まない人なら、興味を持ってもらうのは難しいでしょう。
人の興味は一人一人まったく異なります。
私が興味のある話でも、相手も興味を持つかはわかりません。
こうしたミスマッチを防ぐコツは、
- 相手と会話して情報を集める
- 相手の持ち物を観察する
などを通して、「どんな話題なら興味を持ってくれそうか」を見極めることです。

ただ、それでも興味を示してくれるかわからないケースも多々あるので、「迷ったら話してみる」という姿勢が大切です。
もし話してみて相手が退屈そうなら、早々に切り上げればいいだけです。
(相手が退屈しているかどうかを見極める目安は後ほど解説します)
相手が退屈そうなのにいつまでもベラベラしゃべってしまうのは大問題ですが、しゃべりだした瞬間に嫌われることはありません。
話すだけ話してみましょう。
会話は「迷ったらGO!」です。
③ 話し手に対する好意の度合い
「好きな人の話」と「嫌いな人の話」では、当然ながら前者を聞きたいと誰しも思うでしょう。
片想い中の異性が話してくれるなら、たとえ話力がつたなかろうが、たとえ今までは興味のなかった話題であろうが、きっと前のめりになって耳を傾けますよね。
話し手に対する好意も、話を聞くときのモチベーションに大きく関与します。
もちろん恋愛だけでなく
- 友達として好き
- 人として尊敬している
などの好意がある場合も同様です。

相手が自分に好意的かどうかを判断する目安は2つです。
- 相手から雑談を振ってくれるかどうか
- 基本つねに笑顔で接してくれるかどうか
いずれかをクリアしているなら、気軽に話しかけてみましょう。
相手が退屈しているかを見極めるポイント

- 話し手のトークスキル
- 話題に対する関心の度合い
- 話し手に対する好意の度合い
以上3つの要素が重なるほど、相手はあなたの話を楽しみながら聞いてくれることでしょう。
逆に3つの要素が少なくなるほど相手は退屈しやすくなります。
ただ、予想が外れるケースはいくらでもあります。
だから最終的には実際に話してみて、その時の相手の様子を観察するクセをつけましょう。

相手が退屈しているかどうかを見極めるポイントは次の4つです。
- あいづちの数がだんだん減っている
- 時計をチラチラ気にしたり、落ち着きがない
- とくにネガティブな話ではないけど笑顔が少ない
- あくびを噛み殺した
こんな様子が見られた場合には、退屈を感じている可能性があります。
その場合の対処法としては、
- 「○○さんの場合はどう?」と話を振って相手を喋らせる
- 振ってみても口が重いなら話題を変える(または会話を切り上げる)
というステップを踏みましょう。
ただ相手が心優しい人だと、退屈していることを悟られないよう無理して興味があるフリをしてくれる場合もあります。
それに気づかず延々しゃべり続けると相手を気疲れさせてしまうので、いずれにしろ自分でバトンを独占するのはNGです!
会話はスピーチとは違います。
お互いが楽しく話せなければ、それは良い会話とは言えません。
「ちょっと一方的にしゃべりすぎちゃったかな…」と思ったら、今度は相手の話を聞いてあげましょう。
自分が話した以上に聞いてあげれば、余程のことがないかぎり相手だってちゃんとあなたの話に耳を傾けてくれますよ。

ちなみに、「話す」と「聞く」の理想の割合は3:7です。
なるべくこの割合を心がけて会話していきましょう!

3:7の割合については、詳しくはこちらの記事で解説しています。

まとめ
- 話し手のトークスキル
- 話題への興味
- 話し手への好意
- 話を振って話す側に回ってもらう
- それでも口が重ければ話題を変えるor切り上げる