こんにちは!
元コミュ障の現役コミュニケーション講師 みやたさとし です。
このサイトではコミュ障さんが抱える様々なお悩みをわかりやすく解決していきます!
【今回のお悩み】
やはり口下手な人の話って退屈で聴きたくないものでしょうか?

最初に答えをハッキリとお伝えします。
口下手だけが原因で「退屈だ」「聞きたくない」と思われることはほとんどありません。
なぜなら、人が他人の話に「興味を持つかどうか」は次の3つの要素が関係してくるからです。
- 話し手のトークスキル
- 話題に対する関心
- 話し手に対する好意
たとえ「話し手のトークスキル」がつたなかったとしても、他の要素がある程度満たされていれば相手はこころよく会話に付き合ってくれます。
それぞれの要素について、今からさらに詳しく解説していきますね!
さらに、
- 相手が退屈しているかどうかを見極める目安
- 相手が退屈してそうな時にとるべき手段
についてもあわせてお伝えしていきます。
相手の興味/退屈を左右する3つの要素
一般的に、「人が他人の話に興味を持つかどうか」は3つの要素で決まります。
① 話し手のトークスキル
「口下手だけが原因じゃない」と言った矢先で恐縮ですが…
もちろん話し手のスキルは重要な要素の一つです。
たとえ同じ内容であっても、話し手の表現力やネタの構成、目のつけどころなどによって面白さは全然変わってきます。
次の二つの話を読み比べてみてください。
● Aパターン
この前、彼氏とディズニーランド行ったんですけど、彼の服装がすっごいダサくて一緒にいるのがちょっとイヤでした。
● Bパターン
この前、彼氏とディズニーランド行ってきたんですよ。
舞浜駅前で待ち合わせしたんですけど、彼とディズニー行くの初めてだったからすごい楽しみで、20分も前に着いちゃって待ってたんです。
10分くらいしたら次の電車に乗ってきた人が改札から出てきたんですけど、その中に上下デニムの男性がいたんです。
芸人のスギちゃんみたいな感じで「あの人、めっちゃダサいな〜」なんて思いながらボーッと眺めてたら、手ふりながら向かってくるの。
「うわ、スギちゃんこっち来た〜!?」って思ってよくよく見たら…、私の彼だったんです!
もう一緒に歩くのが恥ずかしくて…。
せっかくのディズニーが台なしでしたよ!
話の内容自体は同じですが、おそらくBパターンのほうが興味を引かれたのではないでしょうか?
- 擬音やセリフを入れてイメージしやすくする
- 結論やオチは最後に伝える(わかりやすさ重視のビジネス会話では結論から話すのが○)
- 結論やオチを言う前に“タメ”を作る
こんな工夫をしてみると相手の食いつきがよくなります。
② 話題に対する関心
例えばあなたが好きなマンガについて語った場合、相手もマンガ好きであれば食いついてもらえる可能性は高くなります。
逆に何年もまともにマンガを読んでいない&今後も読むつもりがない人なら、興味を持ってもらうのは難しいでしょう。
私が「面白い」と思った話でも、必ずしも相手にとっても面白いとは限らないということです。
こうしたミスマッチを防ぐコツは、相手と会話して情報を集めたり、相手の持ち物を観察するなどして「どんな話題なら興味を持ってくれそうか」を見極めることです。
とはいえ口で言うほど簡単ではないし、そもそも話題のストックが少ないコミュ障さんからすれば「相手の関心を見極めたところで、それにまつわる話題を持ってない!」なんて事態も多々起きてくると思います。
なので、「迷ったら話してみる」という姿勢が大切です。
それで相手が退屈そうなら早々に切り上げればいいのです。
(相手が退屈しているかどうかを見極める目安は後ほど解説します)
相手が興味なさそうなのにいつまでもベラベラしゃべってしまうのは大問題ですが、しゃべりだした瞬間に嫌われることはありません。
話すだけ話してみましょう。
迷ったらGOです!
③ あなたに好意を持っているか
「好きな人の話」と「嫌いな人の話」では、当然ながら前者を聴きたいと誰しも思うでしょう。
片想い中の異性が話してくれるなら、たとえ話力がつたなかろうが、本来は興味ない話題であろうが、きっと前のめりになって真剣に耳を傾けますよね?
話し手に対する好意も話を聴くときのモチベーションに大きく関与します。
もちろん恋愛だけでなく、
- 友達として好き
- 人として尊敬している
などの好意がある場合も同様です。
相手が自分に好意的か確認する方法としては、職場などのコミュニティ内の人間関係なら
- 相手から雑談を振ってくれるかどうか
が判断の目安です。
相手が退屈しているかを見極めるポイント

- 話し手のトークスキル
- 話題に対する関心
- 話し手に対する好意
以上の3つの要素が重なるほど、相手はあなたの話を楽しみながら聴いてくれることでしょう。
逆に3つの要素が少なくなるほど相手は退屈しやすくなります。
とは言え、話してみないことにはなかなか判断がつかないことの方が多いと思うので、やはりスタンスとしては「迷ったらGO!」です。
まずは「口下手だと何を話しても相手は退屈なんじゃないか」という間違った思い込みを打破しましょう!
相手が退屈しているかどうかは実際に話してみて、その時の相手の様子を観察して判断するのがもっとも精度の高い方法です。
見極めるポイントとしては、
- あいづちの数がだんだん減っている
- 視線を反らす回数が増えたり、時計をチラチラ気にしたり、落ち着きがない
- こっちが笑っても相手は無表情なままクスリとも笑わない
- あくびを噛み殺した
などがあります。
普段から笑わない人、あいづちが少ない人もいるので一概には言えませんが、ちょっと気になる反応があったときには話を一旦止めるなり、話す役をバトンタッチするなりして様子を見てみましょう。
あなたの話をもっと聴きたいと思っているなら、また相手のほうからバトンを返してくれるはずです。
ただ、内気な人や心優しい人だと、退屈していることを悟られないよう無理して興味があるフリをしてくれる場合もあります。
それに気づかず延々しゃべり続けると相手を気疲れさせてしまうので、いずれにしろ自分でバトンを独占するのは避けるべきです!
会話は一人でするものではありません。
お互いが楽しめなければ、それは良い会話とは言えません。
「ちょっと一方的にしゃべりすぎちゃったかな…」と思ったら、今度は相手の話を真剣に聴いてあげましょう。
自分が話した以上に聴いてあげれば、余程のことがないかぎり相手はちゃんとあなたの話を聴いてくれますよ。
ちなみに「話す」と「聴く」の理想の割合は3:7です。
なるべくこの割合を心がけて会話していきましょう!
