元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
このサイトでは、コミュ障さんが抱える様々なお悩みをわかりやすく解決していきます!
【今回のお悩み】

話すのは苦手だから、聞き上手を目指そう!
…でも具体的に何からはじめたらいいんだろう?
そんな疑問を感じているコミュ障さんは多いのではないでしょうか。
聞き上手の最大の特徴は「反応がいい」ということです。
ただじーっと耳を傾ける人は、聞き上手とは言いません。
それでは「聞いているのか、いないのか、よくわからない人」です。
そんな人に向けて話し続けるのは、誰だって精神的に疲れてしまいます。
相手が気持ちよく話せるよう、積極的に反応を返していきましょう!

今回は、コミュ力ゼロでも今スグにできる反応「うなずく」を紹介します。
そんな疑問もあるかと思いますが、実は「うなずく」ってすごい力を秘めているんですよ!
今から紹介する二つの心理学実験を通して、その素晴らしき効果を示していきたいと思います。
そして、うなずき名人になるコツも合わせて解説していきます♪


二つの心理学実験から見る、うなずくことの効果

相手の話にうなずくことは、「あなたの言うことを理解しています」という意思を伝えるもっとも簡単な手段です。
なんせ声すら発していませんから^^
でも、簡単にできるからと甘くみてはいけません。
意外とうなずくことの威力ってすごいんですよ!
まず紹介するのは、心理学者マタラッツォのおこなった実験です。
就職試験の面接官が、志願者の話に対して
- 多くうなずいた場合
- 静かに聞くだけでうなずかなかった場合
2パターンを検証。
すると何と…
うなずいた場合のほうが、志願者の話す量が平均して1.5倍以上も増えたという結果が出た!
もう一つ紹介するのは、2017年に発表された山形大学と北海道大学の共同研究です。
- うなずいている人
- 首を横に振っている人
- 静止している人
3パターンの動画を49名の評価者に見てもらい、それぞれの印象を検証。
その結果は…
うなずいた場合は他のパターンと比べて「好ましい」「近づきやすい」という評価が30〜40%も上昇したことがわかった!
つまり、積極的にうなずくことには
- 肯定的なメッセージを伝えて相手を冗舌にする
- 近寄りやすい人という印象を与えて、好印象につながる
という効果が実証されているのです。

これはもう、うなずかなきゃ損ですよね?
もし余裕があれば、「はい」「たしかに」「そうだね」など肯定的なあいづちとセットで使うと、その効果はさらに高まります。
あいづちのポイントはこちらの記事で解説しています。

うなずき名人になるコツ

とはいえ、人の話に全くうなずかない人に僕は会ったことがありません。
程度の差はあれ、きっと誰しも普段から自然とうなずいている…とは思います。
ただ、無意識のうなずきは小さくなりがち。
とくにコミュ障さんはボディランゲージをしない傾向にあるため、うなずく動きも非常〜に小さい方が多いです。
はたから見たら、うなずいているのか、フラフラしているのか、見分けがつかない人もいらっしゃいます(^_^;)
今までうなずく動作なんてわざわざ意識してこなかった方は多いと思いますが、今日からは「しっかり」「大きく」うなずいてみましょう。
僕は基本オーバーリアクションは推奨していませんが、うなずくことに関しては「ちょっと大げさかな」と思うくらいがちょうどいいです。

慣れてきたら、うなずくスピードにも変化をつけてみましょう。
- 相手がイキイキと早口めのテンポでしゃべっている時 → 軽快に「ウンウン」とうなずく
- 相手が真面目な話や悩みごとをポツポツとしゃべっている時 → ゆっくり深く「うーん」とうなずく
不思議なもので、これだけでも「わかってくれてる!」と相手が感じる度合いは大きく変わってきます。
うなずくスピードを相手の口調に合わせることは、共感表現になるのです!

ここまでできるようになれば、あなたは「うなずき名人」です!
まとめ
- うなずくことには「相手を冗舌にする」「好印象を与える」などの効果がある
- 肯定していることが伝わるよう、「ハッキリ・大きく」うなずく
- 相手の口調にうなずくスピードを合わせることは共感表現になる