元コミュ障のコミュニケーション講師 みやたさとし です。
このサイトでは、コミュ障さんが抱える様々なお悩みをわかりやすく解決していきます!
【今回のお悩み】
自分の話をわかりやすく伝えるコツはありますか?

口下手なりにがんばって話してみたけど
- 相手が苦笑いをしていて明らかに伝わってなかった…
- 上司から「もっと要領よく話せ」と言われてしまった…
- 話しているうちに自分でも何が言いたいのかわからなくなってしまった…
そんな経験をすると、自分の口下手さに嫌気がさして話すことがさらに億劫になってしまいますよね…。
今こそ、話をわかりやすく伝える力を身につけましょう!
今回は、口下手さんでも今スグ簡単に使える3つのコツを紹介します。


わかりにくい話の特徴

まずは、次のお話を読んでみてください。
モーニングセットは初めて食べたんですけど、安くてなかなか美味しかったのでリピートしたいと思いました。


かなりメチャメチャな文章ですが…
ここまではヒドくないにしても、似たことをしている人は案外多いものです。
この話がわかりにくい原因は、大きく3つあります。
- 一文が長い
- 伝えたいことがよくわからない
- 相手を無視して話している
これらがまさに、わかりにくい話の特徴です。
つまり、わかりやすい話し方を身につけたければ、逆のことをすればいいのです!

わかりやすくするコツ① 一文を短く区切る

僕は仕事がら、口下手で悩んでいる人の話を聞く機会が多いです。
その中で感じるのは、口下手を気にしている人ほど「とにかく長く話さねば!」という想いが強すぎるということです。
結果、ダラダラと話を長引かせてしまう傾向が強くなってしまいます。
ちょうど先の例文のように。
がんばって話そうとしている熱意はよ~くわかるのですが、残念ながら一文が長くなればなるほど「わかりにくさ」は増していきます。
そして自分でもなにが言いたいのか途中でわからなくなっていきます(^^;
勇気を持って、一文を短く区切りましょう!
【 改善後 】
先日、寝坊しちゃったんですよ。
起きたらもう家でなきゃいけない時間だったので、めっちゃ焦りました。
慌ててスーツに着替えて、ヒゲ剃って、家を飛び出して駅まで走ってたんです。
そしたら途中で、「あ、今日は祝日だから会社休みじゃん!」ってことに気がついちゃったんです!
でもせっかく家でちゃったからこのまま帰るのもな~と思って、駅前のドトールでモーニングセットを食べました。
そして帰って二度寝しました。
ちなみにモーニングセットは初めて食べたんですけど、安くてなかなか美味しかったのでリピートしたいと思いました。
だいぶわかりやすくなりましたね!
まだちょっと冗長ですが、それは次のポイントで解消していきます。

わかりやすくするコツ② 話題を一つにしぼる

例文には大きく2つのエピソードが入っていることに気がついたでしょうか?
- 祝日にうっかり仕事に行きそうになった話
- ドトールのモーニングセットが気に入った話
話題がいくつもあると、相手は「で、結局なにが言いたかったの?」と困惑します。
結果、今の話のどこに反応すればいいのかがわからず「あぁ、そうだったんだ〜」と苦笑いするしかなくなってしまいます。
出来事を一から十まで律儀にすべて話す必要はありません。
話題・結論は一つにしぼって、関係ない部分は思い切って削りましょう!
【 改善後 】
先日、寝坊しちゃったんですよ。
起きたらもう家でなきゃいけない時間だったので、めっちゃ焦りました。
慌ててスーツに着替えて、ヒゲ剃って、家を飛び出して駅まで走ってたんです。
そしたら途中で気がついちゃったんです。
「あ、今日は祝日だから会社休みじゃん!」って。
だから帰って二度寝してやりましたよ。
このように、ドトールのくだりはバッサリ切ったほうがダンゼンわかりやすくなります。
もしどうしてもモーニングセットの話もしたいなら、この話が一区切りついた”あと”に披露しましょう。
「そういえばその日、せっかく家出てきたから『このまま帰るのも何だかな~』と思って、駅前のドトールに寄ったんですよ。それで~」
といった具合に。

さて、これでネタとしてはスッキリわかりやすくなりましたね。
でもまだ一番大事なことが抜けているのです。
わかりやすくするコツ③ 相手と対話しながら進める

例文では、話し手は話すことに必死なあまり、相手の存在を完全にムシしてしゃべり続けています。
沈黙を恐れる方や「とにかく話さなきゃ!」という気持ちが先走りがちな方は、話し切ることばかり考えてしまい、周りが見えなくなって暴走しがち…。
でも、忘れないでください。
会話はスピーチではありません。
話のネタは一方的なパフォーマンスとして披露するものではありません。
相手とのやり取りを楽しみながら進めるものです。
会話を楽しくするための話す力を身につけたいのなら、相手が言葉をはさむ隙間をつくりながら話しましょう。
【 改善後 】





で、慌ててスーツに着替えて駅まで走ってたんです。




あ、この前の祝日?
そんな人、現実にいるんだね~(笑)


帰ってから思いっきり二度寝してやりましたよ!
これでちゃんと「会話」になりましたね^^
このように
- 相手のあいづちを待ってから続きを話す
- オチの前でちょっと間をあけて相手の興味をひきつける
- ときに相手の疑問に答える
といったように、言葉のキャッチボールをしながら会話を進めていきましょう。
そうすれば相手が置いてきぼりになるのを防止できます。
結果的に「あなたの話は面白くてわかりやすい!」という好印象にもつながるのです。

まとめ
- 一文を短く切る
- 一度に話す話題は一つにしぼる
- 相手から反応をもらいながら話し進める